登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問12

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

止瀉(しゃ)薬の配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a  タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸(収斂(れん)作用)とベルベリン(抗菌作用)の化合物であり、消化管内ではタンニン酸とベルベリンに分かれて、それぞれ止瀉に働くことを期待して用いられる。
b  天然ケイ酸アルミニウムは、その抗菌作用により、細菌感染を原因とする下痢の症状を鎮めることを目的として配合される。
c  沈降炭酸カルシウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されている場合がある。
d  ロペラミド塩酸塩は、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙(けい)薬との併用は避ける必要がある。
  • a:正  b:誤  c:正  d:正
  • a:誤  b:正  c:誤  d:正
  • a:誤  b:誤  c:正  d:誤
  • a:正  b:誤  c:誤  d:誤
  • a:正  b:正  c:誤  d:誤

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この過去問の解説 (3件)

01

止瀉薬の配合成分についての問題です。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:正

正解です。

 

・タンニン酸ベルベリンは、タンニン酸(収斂作用)とベルベリン(抗菌作用)の化合物であり、消化管内ではタンニン酸とベルベリンに分かれて、それぞれ止瀉しゃに働くことを期待して用いられます。

 

・天然ケイ酸アルミニウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的に配合されます。

 

・沈降炭酸カルシウムは、天然ケイ酸アルミニウムと同じく腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合されます。

 

・ロペラミド塩酸塩は、腸管の運動を低下させる作用を示し、胃腸鎮痛鎮痙薬との併用は避ける必要があります。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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02

止瀉(しゃ)薬の配合成分に関するa~dの記述について、それぞれ確認していきます。

a:正しいです。

b:誤りです。

天然ケイ酸アルミニウムは、腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を吸着させることを目的として配合される場合があります。

c:正しいです。

d:正しいです。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:正

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢2. a:誤  b:正  c:誤  d:正

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢3. a:誤  b:誤  c:正  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. a:正  b:誤  c:誤  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. a:正  b:正  c:誤  d:誤

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

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03

止瀉薬の配合成分に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

 

b.誤りです。

  bの説明は「天然ケイ酸アルミニウム」ではなく、「ベルベリン」です。

  「天然ケイ酸アルミニウム」は吸着成分の一種です。

  腸管内の異常発酵等によって生じた有害な物質を

  吸着させる作用があります。

 

c.正しいです。文のとおりです。

 

d.正しいです。文のとおりです。

  腸管の運動をさらに低下させるおそれがあります。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. a:正  b:誤  c:正  d:正

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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