登録販売者の過去問
令和5年度(東京都)
主な医薬品とその作用 問30

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問題

登録販売者試験 令和5年度(東京都) 主な医薬品とその作用 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

皮膚に用いる薬の配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して、ニコチン酸ベンジルエステルが配合されている場合がある。
b  ノニル酸ワニリルアミドは、きり傷、擦り傷等の創傷面の痛みや、湿疹(しん)、皮膚炎等による皮膚の痒(かゆ)みを和らげる局所麻酔成分として配合されている場合がある。
c  バシトラシンは、細菌のDNA合成を阻害することにより抗菌作用を示す。
d  サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示す。
  • (a、b)
  • (a、c)
  • (a、d)
  • (b、c)
  • (c、d)

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この過去問の解説 (3件)

01

皮膚に用いる薬の配合成分に関するa~dの記述について、それぞれ確認していきます。

a:正しいです。

b:誤りです。

ノニル酸ワニリルアミドは、温感刺激成分として配合されている場合があります。

c:誤りです。

バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。

d:正しいです。

 

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

 

選択肢1. (a、b)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. (a、c)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢3. (a、d)

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢4. (b、c)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. (c、d)

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

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02

皮膚に用いる薬の配合成分に関する問題です。

 

まず、a~dについてみていきましょう。

 

a.正しいです。文のとおりです。

 

b.誤りです。

  ノニル酸ワニリルアミドは局所麻酔成分ではなく、

  温感刺激成分です。

  温感刺激成分に期待されている効果は血行促進です。

  温感刺激成分のうち、

  痒みを感じにくくさせる効果を期待して用いられるものは

  「クロタミトン」です。

 

c.誤りです。

  文中の「DNA合成」が誤りで、正しくは「細胞壁合成」です。

  DNA合成を阻害するものとしては、

  スルファジアジン、ホモスルファミン、スルフイソキサゾールがあります。

 

d.正しいです。文のとおりです。

 

以上を踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢3. (a、d)

正しい組み合わせです。冒頭を参照ください。

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03

皮膚に用いる薬の配合成分についての問題です。

選択肢3. (a、d)

正解です。

 

・皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して、ニコチン酸ベンジルエステルが配合されている場合があります。

 

・ノニル酸ワニリルアミドもニコチン酸ベンジルエステルと同様に、皮膚に温感刺激を与え、末梢血管を拡張させて患部の血行を促す効果を期待して配合されている場合があります。

 

・バシトラシンは、細菌の細胞壁合成を阻害することにより抗菌作用を示します。

 

・サリチル酸は、角質成分を溶解することにより角質軟化作用を示します。

まとめ

本解説は、厚生労働省作成「登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月)」より引用して作成しています。

登録販売者試験問題作成に関する手引き(令和6年4月):

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000082537.html

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