第一種電気工事士の過去問
平成30年度(2018年)
一般問題 問10
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問題
第一種 電気工事士試験 平成30年度(2018年) 一般問題 問10 (訂正依頼・報告はこちら)
6極の三相かご形誘導電動機があり、その一次周波数がインバータで調整できるようになっている。この電動機が滑り5%、回転速度1140min-1で運転されている場合の一次周波数[Hz]は。
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この過去問の解説 (3件)
01
今回の問題で訊いている一次周波数とは、同期速度Nsを求める際に使用する周波数fのことです。今回は滑りsや回転速度Nが既に示されているので、同期速度を先に求めてから周波数の値を計算していきます。
同期速度と回転速度及び滑りに次のような関係式が成り立ちます。
Ns : N : Ns-N = 1 : 1-s : s ※sは「%/100」した値
今回はNsとNの比例関係に注目していくので、
「Ns : N = 1 : 1-s 」という関係式を考えます。
上記からNsを求める式にすると次のようになります。
Ns = N / (1-s)
この式に値を代入すると同期速度Nsは次のようになります。
Ns = 1140 / (1 - 0.05) = 1140 / 0.95 = 1200[min⁻¹]
次に通常用いられる同期速度の式「Ns = 120×f / p」からfを求める式に変形し、値を代入すると次のようになります。
f = p×Ns / 120 = 6×1200 / 120 = 6×10 = 60[Hz]
よって正解は、4番になります。
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02
[ 解説 ]
三相かご形誘導電動機の回転速度N[min^-1]は次の式で求めることができます。
なお、周波数f[Hz], 極数p, 滑りsとします。
N = (120f / p) ×(1−s) [min^-1]
求めたいのはfなので、上記の式を変形し、与えられている数値を代入すると
f = Np / 120(1−s) = (1140×6 ) / ( 120×(1−0.05)) = 60 [Hz]
よって「4」が正解です。
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03
答えは(4)「60」です。
同期速度は以下の式で求められます。
Ns≒(120f )/p [min-1]
また、回転速度は以下の式で求められます。
N≒Ns((1-s)/100)[min-1]
f:電源周波数[Hz]
P:極数
同期速度Nsは、
N=Ns((1-S)/100)
1140=Ns((1-5)/100)=Ns(1-0.05)
Ns=1140/0.95=1200[min-1]
となります。
一次周波数fは、
Ns=(120f)/p
f=(pNs)/120=(6x1200)/120=60[Hz]
となります。
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