第一種電気工事士の過去問 令和元年度(2019年) 一般問題 問29
この過去問の解説 (3件)
[ 解答 4 ]
[ 解説 ]
低圧屋内配線において、点検できない隠ぺい場所にビニルキャプタイヤケーブルを使用して施設することはできません。
よって、「4」の説明は不適切になります。
■架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブルは、ガス管、水道管、弱電流電線と接触しないように施設しなければなりません。→「1」の説明は適切です。
■ビニル絶縁ビニルシースケーブルは、造営材の側面、下面に沿って取り付ける場合は、支持点間距離を2m以下に施設しなければなりません。→ 「2」は1.5mで施設していますので適切です。
■金属管の長さが4m以下で、乾燥した場所に施設する場合、D種接地工事を省略することができます。→「3」は、2mの金属管なので説明は適切です。
正解は4番です。
ケーブル工事による低圧屋内配線の基準は、
技術基準の解釈164条に記載されています。
全部ご紹介すると、
とても長くなってしまうので、
選択肢を見ながら関係部分を解説していきます。
1、この記述は適切です。
これは解釈167条に記載されている内容ですが、
がいし引き工事以外の低圧屋内配線は、
弱電流電線等と接触しないように施設する事、
と記載されています。※一部例外あり。
2、解釈164条より、
電線を造営材の下面又は側面に取り付ける場合、
電線の支持点間距離をケーブルの場合は2m以下、
(接触保護装置を施し垂直の時は6m以下)
キャブタイヤケーブルの場合は1m以下である事。
ですから、ビニルシースケーブルの支持点間を、
1.5mとしてるのは適切です。
3、使用電圧300V以下の場合は、
基本的にD種接地工事を施します。
一部例外があり工事を省略出来る場合がありますが、
接地工事を施したのなら適切と言えます。
4、この記述は不適切です。
よって、この選択肢が正解です。
ビニルキャブタイヤケーブルを、
点検できない隠ぺい場所に施設することは出来ません。
(詳しく一覧を見たい方は技術基準の解釈164条をご確認ください。)
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