第一種電気工事士の過去問
令和2年度（2020年）
配線図問題 問44

答えは（3）「正転運転を継続する。」です。

正転運転中は正転用の電磁接触器MC -1が動作しており、自己保持回路で運転を続けています。

問いのように逆転用押しボタンスイッチPB-3を押したとしても、MC-1のブレーク接点によるインターロック回路のため逆転用電磁接触器MC -2は動作しません。

正転運転から逆転運転にするためには、停止用押しボタンPB-1を押して、運転動作がされていない元の停止状態にする必要があります。

答えは(3)番です。

この問を解くうえでのポイントとして、

1つ正転運転中と言う所がキーワードとなります。

正転運転中と言う事はつまり、

mc-1のコイルに電流が流れ自己保持されており

その間mc-2のコイルの上にある、

インタロックが動作しているという事です。

これはつまりPB3を押しても

インタロックによって遮断されている為、

電流が流れません。

正転運転を逆転させたいのであれば、

PB1を押して一度動作を停止させる必要があります。

電流が流れていないという事は、

状態の継続を意味しますから。

答えは3番正転運転を継続するで、

1，2，4番は不正解です。

まず、正転運転中の接点がどうな状態になっているか考えます。

正転運転中とは、MC-1が動作している状態です。

すると接点の状態は、

・左側回路のMC-1のメーク接点は閉じている。

・右側回路のMC-1のブレーク接点は開いている。

という状態になります。

次に、下の方の回路がインターロック回路に、

なっていることを確認します。

したがって、MC-1コイルが作動して、

MC-1ブレーク接点が開いていると、

MC-2のコイルは動作しません。

この状態で押しボタンスイッチPB-3を操作して、

右側回路のPB-3メーク回路を閉じても、

その下のMC-1ブレーク回路が開いている為、

MC-2コイルはOFFのままです。

いっぽう、左側の回路はPB-3のブレーク接点が開きますが、

MC-1メーク接点が閉じてMC-1コイルの作動状態を維持している

(自己保持)しているので、MC-1コイルの動作状態には、

変化ありませんので、正転運転中にPB-3を操作しても、

正転運転が維持されることがわかりましたので、

答えは(3)です。