第一種電気工事士の過去問 令和3年度(2021年) 午後 一般問題 問27
この過去問の解説 (3件)
金属管工事に関する設問です。電気設備の技術基準の解釈:第159条で規定されているものについての理解度を問われています。
1.金属管に、屋外用ビニル絶縁電線を収めて施設した。
⇨159条第一号にて、金属管内に敷設する電線は絶縁電線(屋外用ビニル絶縁電線を除く)と規定されているため誤りです。
2.金属管に、高圧絶縁電線を収めて、高圧屋内配線を施設した。
⇨高圧屋内配線はがいし引きもしくはケーブル工事によって敷設することが定められており、金属管による敷設は規定されていないため誤りです。
3.金属管内に接続点を設けた。
⇨159条第一号にて、金属管内に接続点を設けてはならないと規定されているため誤りです。
4.使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置を施したので、D種接地工事を施した。
⇨159条3の五のただし書きにて、低圧屋内配線の使用電圧が300Vを超える場合であっても、接触防護措置を施す場合は、D種接地工事を施して良い、と規定されているため正しいです。
よって、本設問の答えは4です。
適切なものの選択です。
選択肢の1,2,3はそれぞれ規定上不適切です。
1 .金属管に、屋外用ビニル絶縁電線を収めて施設した。
屋外用ビニル絶縁電線(DVR,OW等)を収めるのは不適切です。
2 .金属管に、高圧絶縁電線を収めて、高圧屋内配線を施設した。
高圧絶縁電線(KIP)を収めるのは不適切です。
3 .金属管内に接続点を設けた。
接続部にはジョイントボックス等が必要です。
4 .使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置
を施したので、D種接地工事を施した。
規定上、使用電圧が300V以下の場合にはD種接地工事、
300Vを超える場合にはC種接地工事で金属管を接地します。
ただし、300Vを超える場合でも接触防護措置を施す場合には、
D種接地工事でも大丈夫です。
したがって、選択肢 4 が正解となります。
答えは(4)「使用電圧が400Vの電路に使用する金属管に接触防護措置を施したので、D種設置工事を施した。」です。
使用電圧が300Vを超えて、防護管に接触防護措置を施していない場合はC種設置工事を施さなければなりませんが、接触防護措置を施す場合は、D種設置工事にすることができます。
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