第一種電気工事士 過去問
令和5年度（2023年） 午前
問32 (一般問題 問32)

CTの二次側には定格容量（VA）があり、これを超える負荷がかかると誤差が大きくなります。そのため、適切な容量のCTを選定し、負荷を適正範囲内に抑えることが重要です。この記述は正しいです。
この選択肢は不正解です。

CTの二次側端子を開放することは非常に危険です。 CTの二次側を開放すると高電圧が発生し、機器の損傷や感電事故の原因となるため、常に適切な負荷を接続しなければなりません。この記述は誤りです。
この選択肢は正解です。

CTは負荷電流を測定するために、母線や電線の上に設置するのが正しい方法です。この記述は正しいです。
この選択肢は不正解です。

CTの二次側は、測定回路の安定化やノイズ対策のために片側を接地することが推奨されます。適切な接地を行うことで誤動作を防ぎ、安全な計測が可能となります。この記述は正しいです。
この選択肢は不正解です。

この処置は適切です。CTの2次側に接続される機器は受電設備の設計段階で決まっているので、CTの定格負担はこれに電路損失を加えた電力を十分供給できるように決められます。

この処置は不適切です。1次側に電流が流れているときに CTの2次側を開放すると、2次側に過剰な電圧が発生して危険です。したがって、切断の可能性があるヒューズなどを取り付けることはできません。

この処置は適切です。CTで小さくした電流は、電流計に供給して、装置の動作を監視するとともに、過電流継電器に供給して、短絡事故を防ぐために使われます。

この処置は適切です。CTで2次側の巻き線が1次側の電路に接触すると、高圧電路の電流が2次側に流れるので、これによる感電や2次側機器の損傷を防ぐために、2次側電路を接地します。

誤：CTは、定格負担（Ⅴ・A ）が定められていて、計器類の皮相電力二次側電路の損失等の皮相電力の総和以上のモノを選定するようにします。

正：CTの二次側電路の保護のためにヒューズを設けるとそれが切れた時に出力に高圧が発生します。

そうなると、機器の破損を招きます。

誤：CTの二次側に過電流継電器（電流が整定値を超えたら断路器のトリップコイルを作動する機器）と電流計を接続することは、電路を保護することに繋がります。

誤：D種設置工事は、CT等の二次側に施すものなので問題ありません。