第一種電気工事士 過去問
令和6年度(2024年)
問48 (配線図問題 問8)

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問題

第一種電気工事士試験 令和6年度(2024年) 問48(配線図問題 問8) (訂正依頼・報告はこちら)

図は、高圧受電設備の単線結線図である。この図の矢印で示す10箇所に関する各問いに対して、答えを1つ選びなさい。

⑧で示す部分に設置できる機器は。
問題文の画像
  • 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器
  • 断路器
  • 高圧気中負荷開閉器
  • ヒューズ付高圧カットアウト

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、高圧受電設備の図面から、指定された機器の名称を正しく選ぶものです。該当箇所に設置されているのは、高圧用のヒューズ(高圧限流ヒューズ付き負荷開閉器)です。この機器は、過電流や短絡電流を遮断し、機器を保護する役割を持っています。

選択肢1. 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器

この機器は高圧設備で使用され、負荷開閉と過電流遮断の両方を行うことができます。指定された箇所に設置されている機器として適切です。
この選択肢は正解です。

選択肢2. 断路器

断路器は回路の切り離しを目的とするスイッチであり、遮断能力を持たないため、過電流の遮断には使用できません。指定の機器には適していません。
この選択肢は不正解です。

選択肢3. 高圧気中負荷開閉器

高圧受電用開閉器は高圧負荷の開閉が主な役割ですが、過電流遮断機能がありません。この機器は指定箇所には適していません。
この選択肢は不正解です。

 

選択肢4. ヒューズ付高圧カットアウト

カットアウトは一般的に配電用として使用される機器であり、高圧負荷の開閉用途には適していません。指定の位置には適していません。
この選択肢は不正解です。

まとめ

この問題では、高圧ヒューズ付き高圧負荷開閉器が指定の位置に設置されていることがポイントです。この機器は、高圧設備において負荷電流の開閉を行い、過電流から保護するための重要な役割を果たします。図面に記載されている機器の記号や名称を正確に理解し、他の機器との違いを押さえておくことが重要です。

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02

この問題で問われている機器は、進相コンデンサの接続、切り離しに使用される機器になります。

また、この機器は負荷電流を遮断する能力に加え、過電流を遮断する能力も備えていなければなりません。

選択肢1. 限流ヒューズ付高圧交流負荷開閉器

限流ヒューズ付高圧負荷開閉器は負荷の遮断能力に加え、過電流の遮断能力も有しています。

よって、これが正解となります。

選択肢2. 断路器

断路器は機器を電路から開閉する機器ですが、無負荷でのみ開閉できます。

負荷電流・過電流ともに遮断能力がありません。

よって、不適となります。

選択肢3. 高圧気中負荷開閉器

高圧気中負荷開閉器は、負荷電流の遮断能力はありますが、過電流の遮断能力はありません。

よって、不適となります。

選択肢4. ヒューズ付高圧カットアウト

ヒューズ付高圧カットアウトは、負荷電流、過電流の遮断能力を有しています。

しかし、使用できる負荷の定格容量に制限があり、変圧器300kV・A以下、コンデンサ50kVar以下のみ使用可能です。

問題の機器に接続されるコンデンサは定格容量100kVarですので、ヒューズ付高圧カットアウトは使用不可となります。

よって、不適となります。

 

まとめ

負荷(トランス)、コンデンサの一次側に接続される開閉器は、負荷電流と過電流(短絡電流)を遮断する能力を有していなければなりません。通常用いられるのは、ヒューズ付高圧カットアウト(PC)、限流ヒューズ付高圧負荷開閉器(PF付LBS)になります。

PCは変圧器300kV・A以下、コンデンサ50kVar以下の時のみ使用可となります。

それらを超えるとPF付LBSを使用しなければなりません。

 

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