2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
土木 問1
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 土木 問1 (訂正依頼・報告はこちら)
土質調査における「試験の名称」と「試験結果から求められるもの」に関する次の組合せのうち、適当なものはどれか。
- [試験の名称]圧密試験 [試験結果から求められるもの]粘性土の沈下に関すること
- [試験の名称]CBR試験 [試験結果から求められるもの]岩の分類に関すること
- [試験の名称]スウェーデン式サウンディング試験 [試験結果から求められるもの]地盤の中を伝わる地震波に関すること
- [試験の名称]標準貫入試験 [試験結果から求められるもの]地盤の透水に関すること
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この過去問の解説 (2件)
01
圧密試験は粘性土の沈下量および沈下速度などを把握するための試験です。
その他の選択肢は下記の通りです。
2、CBR試験=路床土の支持力を判定するための試験です。
3、スェーデン式サウンディング試験=CBR試験同様地盤の支持力を判定する試験。他の試験より経済的な試験です。
4、標準貫入試験=地盤の強度(N値)、構成を把握するための試験です。
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02
圧密試験は粘性土の圧密による沈下量や沈下速度、透水性などを調査するものです。
粘性土は土粒子が細かく、地盤上の建造物の重量により沈下する可能性が高いため、あらかじめ沈下量を調査した上で盛土や地盤改良を決定します。
試料とする土を円筒状の器具に入れて上下に透水性のポーラスストーンまたは多孔版を設置し、排水させつつ圧力をかけて土を圧密させて圧縮指数や透水係数などを求めます。
2)適当ではありません。
CBR試験は、道路の舗装設計における路床や路盤の現場における締固め状態を測定するものです。現場の地盤の状態を把握し、安定処理土や切り込み材などの材料を的確に用意し、締固めを最適な状態に近づけます。
岩の分類に関するのはブルドーザによる判定試験が用いられます。ハイドロリックリッパ付ブルドーザにて、規定の面積を掘削した時間で掘削土量を割ることにより判定します。
3)適当ではありません。
スウェーデン式サウンディング試験は地盤の強さを判定するN値を算出するために用いられます。標準貫入試験とは違い、鉄製の棒を荷重で沈みこませたり回転させながら貫入させます。
地盤の中を伝わる地震波に関する試験は速度検層(PS検層)が当てはまります。速度検層はボーリング孔を利用し、受振器と振動源をそれぞれ地表と孔内に設置して振動を発生させて受信し、弾性速度定数(ポアソン比、ヤング率など)を求めます。
4)適当ではありません。
標準貫入試験は、地盤の工学的性質を調査するためのものです。
一定の深さまで地盤を掘削した穴に、サンプラーを一定の高さから打撃させて地中に30cm貫入させた際の打撃回数をN値として、回数によりその地盤の固さや土質を判断するために用いられます。
地盤の透水に関する試験は現場透水試験が用いられる事が多く、透水係数を求めるために用いられます。
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