2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
土木 問5
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 土木 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
コンクリートに用いられる次の混和剤のうち、コンクリート中に多数の微細な気泡を均等に生じさせるために使用される混和剤に該当するものはどれか。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
「気泡を均等に生じさせる」のは、「空気泡を一様に連行させる」ことができる「AE剤」です。
1.減水剤
セメント粒子に対する分散作用によって、コンクリートのワーカビリティーを向上させ、必要なコンシステンシー及び強度を得るのに必要な単位水量および単位セメント量を減らすことができます。
2.流動化剤
あらかじめ練り混ぜられたコンクリートに、あとから添加してコンクリートの流動性を増大させる事ができます。特に、コンクリートの配合を変えることなく、使用量を増減させてコンクリートのコンシステンシーを調節させる事ができます。
3.防錆剤
鉄筋コンクリートにおいて、塩化物による鉄筋の腐食を抑制させることができます。
4.AE剤
コンクリート中に多くの独立した微細な空気泡(エントレインドエア)を一様に連行し(空気泡を発生させ)、ワーカビリティーおよび耐凍害性を向上させ、その連行した空気泡(エントレインドエア)によって必要なコンシステンシーを得るための単位水量を減らすことができます。
参考になった数98
この解説の修正を提案する
02
減水剤は、セメント粒子に反発力を持たせて分散させ、コンシステンシーを得て施工性を高めるために用いられます。
単位水量と単位セメント量を減少させ、湿潤作用を高め水和性が強まるので施工後のコンクリートが増強します。
2)該当しません
流動化剤はすでに練り混ぜられたコンクリートに添加し、単位水量を大幅に減少させて流動性を増大させコンシステンシーを調整します。
短時間で分散力が低下してスランプロスが生じるので、現場にて施工直前に添加するようにします。
3)該当しません
防せい剤は亜硝酸イオンなどを含んだ薬液状のもので、鉄筋コンクリート内の鉄筋が錆びるのを抑制させます。
打設して硬化したコンクリートの表面に塗布や噴霧して内部にしみ込ませ、中の鉄筋の表面に不動態と呼ばれる酸化膜を形成して錆びの進行を阻止します。
4)該当します
AE剤は別名空気連行剤とも呼ばれ、コンクリートの中に多数の空気泡を連行させます。
減水剤と同様にコンシステンシーとワーカビリティ―を得るために使用されますが、セメント粒子を分散させる効果を持つ減水剤とは原理が異なっており、凍結融解に対する抵抗性が発揮されます
参考になった数56
この解説の修正を提案する
前の問題(問4)へ
平成29年度(前期)問題一覧
次の問題(問6)へ