2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(前期)
土木 問13
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(前期) 土木 問13 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼道路橋の架設工法に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
- クレーン車によるベント式架設工法は、橋桁をベントで仮受けしながら部材を組み立てて架設する工法で、自走クレーン車が進入できる場所での施工に適している。
- フローティングクレーンによる一括架設式工法は、船にクレーンを組み込んだ起重機船を用いる工法で、水深が深く流れの強い場所の架設に適している。
- ケーブルクレーン工法は、鉄塔で支えられたケーブルクレーンで橋桁をつり込んで架設する工法で、市街地での施工に適している。
- 送出し工法は、すでに架設した桁上に架設用クレーンを設置して部材をつりながら片持ち式に架設する工法で、桁下の空間が使用できない場合に適している。
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この過去問の解説 (3件)
01
解説は以下のとおりです。
〇
ベント式架設工法は、橋梁の架設工法の中で最も一般的な工法で、他の工法よりも工期が短く安価に行うことができます。
×
一括架設式工法は、事前に組み上げられた橋桁をクレーンなどを用いて一気に架設工法ですが、フローディングクレーン使用する場合は水の流れが速い場所には適さないです。
×
ケーブルクレーン工法は、深い谷地形などの場所で鉄塔間に張り渡したケーブルで鋼橋を架設する工法なので、市街地には適しません。
×
送り出し工法は桁下にクレーンを設置できない場所で使われる工法です。あらかじめ組んだ桁の先端に手延機を設置し、それをガイドにして送り出す為、桁上にクレーンは設置しません。
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02
正解は「クレーン車によるベント式架設工法は、橋桁をベントで仮受けしながら部材を組み立てて架設する工法で、自走クレーン車が進入できる場所での施工に適している。」です。
適当です。
ベント工法はステージング(ベント)と呼ばれる仮受け目的の支持台を設置し、トラッククレーンやラフタークレーンなどの自走式のクレーンで橋桁を吊り上げて設置する方法です。
橋桁を設置後、ボルトや溶接などでの連結が完了し安定したら、ステージングを解体し取り外します。
橋梁の架設方法では最も一般的な施工方法で、自走式クレーンが走行できる地盤と広さが確保できる現場で採用されます。
適当ではありません。
フローティングクレーンによる一括架設式工法は、あらかじめ工場などで製造した橋桁を、全体またはいくつかのブロックに分割して台船にて水上の現場まで運び、クレーンを用いて吊り上げて設置する方法です。
海上や河川上の鋼橋工事の場合、施工時間の簡略化と速やかな作業のために橋桁をなるべく完成に近い状態まで地上で組み立ててから運びます。
設置作業時はフローティングクレーンが水上で静止し安定していなければならないため、作業場所は水深がある程度深く、また流されないように流れは弱く、フローティングクレーンが入り込める環境である必要があります。
適当ではありません。
ケーブルクレーン工法は、河川や谷地形などの両岸にケーブル鉄塔を設置し、ケーブルクレーンを用いて部材を吊り込み架設していく方法です。
現場がで自走式クレーンが走行不可能ではあるがベントの設置ならある程度は可能な場合に採用され、細長い形状の橋梁の架設に適しています。
施工の際は部材を吊った際にバランスを保つためのキャンバー(ケーブルを部材ごと移動させる橋渡しの基礎にたわみを持たせること)を十分に調整し管理する必要があります。
適当ではありません。
送出し工法は水深が浅い河川や生活道路など、その上部に架設においてトラッククレーンやフローティングクレーンの使用が不可能な場合に、台車と手延べ機で橋桁を送り出して架設する方法です。
橋脚または可能な場所にベントを設置後、トラッククレーンなどで可能な限り主桁を取り付けたのちに手延べ機を組み立てて、その手延べ機にて桁をローラーで所定位置まで送り出します。
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03
問題の解説は以下のとおりです。
設備が少なくて済み仮設工期が短くてすむ工法です。
流れが緩やかで適度な水深がある場所に適しています。
市街地には適していません。
橋梁下にベントが設置できない場合に用いる工法です。
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