2級土木施工管理技術の過去問
平成29年度(後期)
土木 問1

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成29年度(後期) 土木 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

標準貫入試験により求められる地盤情報に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 支持層の位置の判定
  • 地盤の静的貫入抵抗値の判定
  • 砂質地盤の内部摩擦角の推定
  • 支持力の推定

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1.適当です
支持層とは、不同沈下等が起きない地盤のことです。

2.適当ではありません
標準貫入試験は動的試験なので静的貫入抵抗値の判定はできません。静的貫入抵抗値の判定には静的コーン貫入試験等を行います。

3.適当です
土粒子同士のせん断力に対する抵抗値のことです。

4.適当です
支持力とは、地盤が支えることができる力の大きさのことです。

参考になった数62

02

「標準貫入試験」とは、質量63.5(±0.5)㎏のハンマーを76(±1)㎝の高さから落下させ、サンプラーを30㎝貫入させるのに要した打撃回数(N値)を求める試験です。このN値が大きいほど締まった地盤ということが分かり、記述の(1)・(3)・(4)に利用できます。

(2)について、地盤の静的貫入抵抗値の判定は静的コーン貫入試験により求めます。「スウェーデン式サウンディング」、「ポータブルコーン貫入試験」、「オランダ式二重管コーン貫入試験」など、いくつか種類があります。
よって、適当ではありません。

参考になった数18

03

1)適当です。
標準貫入試験によって得られるN値により、支持層の位置が判定されます。
N値の許容範囲は0~60とされていて、値が大きいほど地盤は固く、基礎として優良と言えます。粘性土なら20以上だと中小構造物の基礎として望ましく、砂質土なら50以上だと大型構造物の基礎として望ましいと言えます。

2)適当ではありません。
地盤の静的貫入抵抗値は、標準貫入試験ではなく静的コーン貫入試験により判定されます。
よってこの設問は間違いです。

3)適当です。
標準貫入試験によって得られるN値により、砂質地盤の内部摩擦角を推定することができます。
N値との相対密度の関係から内部摩擦角を算定します。
砂質土の場合はN値が大きいほど内部摩擦角も大きくなり崩壊しにくい地盤と言えます。粘性土の場合は粘着力で抵抗力を発揮するので内部摩擦角は0°となります。

4)適当です。
標準貫入試験によって得られるN値とせん断強度の関係により、地盤の支持力を推定することができます。
砂質土の場合は支持力係数及び沈下に対する許容支持力、粘質土の場合は破壊に対する極限及び許容支持力が推定されます。

参考になった数15