2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(前期)
土木 問5

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(前期) 土木 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの性質を改善するために用いる混和材料に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。
  • 減水剤は、単位水量を変えずにコンクリートの流動性を高める。
  • 高炉スラグ微粉末は、水密性を高め塩化物イオンなどのコンクリート中への浸透を抑える。
  • AE剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させる。

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この過去問の解説 (3件)

01

適当でないものは「フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。」です。

選択肢1. フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。

フライアッシュコンクリートの特長は、長期強度の増加、乾燥収縮の減少、アルカリシリカ反応の抑制などです。ただ、初期強度に達するまでの時間が長くなります。

選択肢2. 減水剤は、単位水量を変えずにコンクリートの流動性を高める。

×

減水剤は界面活性作用により、ワーカビリティ―と凍結融解作用に対する抵抗性と水密性を改善させます。

選択肢3. 高炉スラグ微粉末は、水密性を高め塩化物イオンなどのコンクリート中への浸透を抑える。

×

高炉スラグは耐久性の向上とひび割れを低減させます。

選択肢4. AE剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させる。

×

AE剤も減水剤と同じ効果があり、ワーカビリティ―と凍結融解作用に対する抵抗性と水密性を改善させます。

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02

適当でないものは「フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。」です。

選択肢1. フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。

誤りです。

フライアッシュコンクリートは長期強度があるコンクリートで、初期強度は増大できません。

選択肢2. 減水剤は、単位水量を変えずにコンクリートの流動性を高める。

正解です。

上記の通り、減水剤は単位水量を変えずコンクリートの流動性を高めます。減水材と減水剤の違いがありますので注意してください。

選択肢3. 高炉スラグ微粉末は、水密性を高め塩化物イオンなどのコンクリート中への浸透を抑える。

正解です。

上記の通り、高炉スラグ微粉末は水密性を高め、塩化物イオンなどの浸透を抑えることができます。

選択肢4. AE剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させる。

正解です。

上記の通り、AE剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させます。

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03

正解は「フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。」です。

選択肢1. フライアッシュは、コンクリートの初期強度を増大させる。

フライアッシュは、コンクリートの長期強度の増大の効果が見込まれます。

選択肢2. 減水剤は、単位水量を変えずにコンクリートの流動性を高める。

正しいです。

減水剤は、界面活性作用のうちセメント粒子に対する分散作用が特に顕著であり、

これによりコンクリートのワーカビリティーが向上します。

選択肢3. 高炉スラグ微粉末は、水密性を高め塩化物イオンなどのコンクリート中への浸透を抑える。

正しいです。

高炉スラグ微粉末は、ひびわれ抑制(発熱抑制)、アルカリ骨材反応抑制に

著しい効果があります。

選択肢4. AE剤は、コンクリートの耐凍害性を向上させる。

正しいです。

連行空気泡が適当量存在した場合、

自由水の凍結による大きな膨張圧を緩和する働きをし、

また自由水の移動を可能にするため、

凍結融解の繰り返し作用に対する抵抗性(耐凍害性)が著しく増大します。

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