2級土木施工管理技術の過去問
平成30年度(後期)
薬液注入 問109
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 平成30年度(後期) 薬液注入 問109 (訂正依頼・報告はこちら)
薬液注入工事において、次の効果確認方法のうち、固結部分の強度特性を調査する方法に該当しないものはどれか。
- 標準貫入試験を行い、注入前後のN値を比較する方法
- 注入地盤の電気比抵抗を測定する方法
- ボーリング孔を利用した孔内水平載荷試験による方法
- 試料を採取して力学試験を行う方法
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この過去問の解説 (3件)
01
標準貫入試験は地盤の固さ、締固め具合を測る試験です。
2〇
効果確認のために地盤を直接測定する方法を取ることができるため、電気比抵抗は適しません。
3×
孔内水平載荷試験は、地盤の水平方向の変形係数などを求める試験です。
4×
力学試験には、一軸圧縮試験、三軸圧縮試験、一面せん断試験、圧密試験などがあります。
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02
1.→ 適当です。標準貫入試験を行い、注入前後のN値を比較することで強度特性を調査できます。
2.→ 適当ではありません。注入地盤の電気比抵抗の測定値から改良地盤の薬液充てん率を評価します。強度特性を調査する方法ではありません。
3.→ 適当です。ボーリング孔を利用した孔内水平載荷試験で強度特性を調査できます。
4.→ 適当です。試料を採取して力学試験を行うことで強度特性を調査できます。
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03
1)該当します
薬液注入後は薬液により地盤が固化されている状態で、その効果を確認するために標準貫入試験は有効的な方法です。
N値は貫入抵抗であり数値が高いほど貫入し辛く強固な土なので、注入後のN値が注入前よりも高いと薬液注入の効果が表れていると言えます。
2)該当しません
電気比抵抗の測定は地質調査や深層混合処理工法の圧縮強度を確認する際などに使用する試験方法です。
薬液注入後は工事前や工事中に掘削したボーリング孔による試験体の採取が可能ですが、深層混合処理では新たに削孔する必要が生じるため、非破壊が可能な検査方法が望ましいとされています。
地盤に電極を食い込ませ、電流を流して抵抗値で地盤の構造を把握します。
3)該当します
薬液注入後はボーリング孔を利用し孔内水平載荷試験にて極限支持力や極限圧力を利用し強度定数を逆算して強度を確認するのも有効な方法です。
初期圧力から極限圧力を差し引いた数値を係数で掛けて、それに全土被り圧の数値を加えて判定します。
地盤が岩盤質の場合はN値にて判定するのが困難な場合に採用されます。
4)該当します
薬液注入後に対象地盤より試料を採取し、力学試験を実施して強度を確認するのは、薬液注入の効果確認方法としては最もよく採用される試験方法です。
薬液注入により改良された地盤は内部摩擦角は変化せず粘着力が増加するので、力学試験である一面せん断試験や三軸圧縮試験などにより強度を判定します。
室内にて実験装置を使用し試験をするので、効果が判明するのに時間を要します。
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