2級土木施工管理技術の過去問
令和元年度(後期)
土木 問4
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和元年度(後期) 土木 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
軟弱地盤における次の改良工法のうち、地下水位低下工法に該当するものはどれか。
- 押え盛土工法
- サンドコンパクションパイル工法
- ウェルポイント工法
- 深層混合処理工法
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
押え盛土工法は、軟弱地盤上の盛土の計画高に余盛りし沈下を促進させ早期安定性をはかります。
2×
サンドコンパクションパイル工法は振動荷重や衝撃荷重によって砂を軟弱層に打ち込み、密度の高い軟弱層を締め固める工法です。
3〇
ウェルポイント工法は、ウェルポイントという吸水管を取り付けたパイプを地盤中に打ち込み、真空ポンプを用いて強制的に排水する工法です。
4×
深層混合処理工法はセメントや石灰などの安定材を土と混合させて地盤の強度を増加させます。
参考になった数33
この解説の修正を提案する
02
押え盛土工法は高位置の盛土が荷重に耐えられずにすべり破壊を引き起こす可能性がある場合に、定位置の破壊により移動が予想される盛土の側面にさらに盛土をして押さえの役目を果たす工法です。
すべり抵抗やせん断変形の抑制効果がありますが、地下水位が低下することはないので該当しません。
2)該当しません。
サンドコンパクションパイル工法はSCP工法とも呼ばれ、海底などに中が空洞のケーシングパイプを打ち込み、振動させながら中の砂を締固め強固なものとさせて上物の支持力を得る工法です。
この砂の柱で多少の地盤中の水分は排出されますが、著しい地下水位の低下とはならないので該当しません。
3)該当します。
地下水位工法は地盤の地下水位を強制的に低くして液状化現象などの被害を未然に防ぐ目的で施工されます。
ウェルポイント工法は真空ポンプで地下水をくみ上げる工法で、その他に重力にて地下に溜まった地下水を水中ポンプでくみ上げるディープウェル工法、重力と真空ポンプの両方を利用してくみ上げるスーパーウェルポイント工法があります。
4)該当しません。
深層混合処理工法はテノコラム工法とも呼ばれ、軟弱な地盤中に土をかくはんするプロペラを貫入し、粉末状の固化材と土を強制的に混合させて円柱状のパイルを固結させて支持力を得る工法です。
地中に土の杭を形成するものであって、地下水位が減少するものではないので該当しません。
参考になった数22
この解説の修正を提案する
03
1.✕
押え盛土工法とは、本体盛土の側面に先行して盛土をすることで、すべりに対する安定性を確保する工法です。よって不適当です。
2.✕
サンドコンパクションパイル工法とは、軟弱地盤中に密度が高い砂柱をつくることで、軟弱地盤層を締め固める工法です。よって不適当です。
3.〇
ウェルポイント工法とは、ウェルポイント(吸水菅)を取り付けたパイプを地盤中に打ち込み、真空ポンプで地下水を強制的に排水する工法で、地下水位低下工法に該当します。
4.✕
深層混合処理工法とは、セメント系固化材と土を攪拌混合することで、地中に柱状の強固な改良体をつくる工法で、固結工法に該当します。よって不適当です。
参考になった数5
この解説の修正を提案する
前の問題(問3)へ
令和元年度(後期)問題一覧
次の問題(問5)へ