2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度（後期）
土木 問45

正解は、（3）です。

（イ）高欄
車や人の落下を防止する目的で、端に設ける柵（欄干）のことです。

（ロ）床版
車や人の荷重が直接かかる床部分のことです。RC製や鋼製、合成のものなど、様々な種類があります。

（ハ）地覆
高欄の下部に取り付ける横材で、車の逸脱防止や雨水を排水する役割があります。

（二）横桁
床版を支えるための部材です。横桁の上には縦桁が設けられ、ともに床版を支えます。

正解は「３」です。

「ハ」は地覆のため、選択肢は３が正解です。

イ：高欄　橋梁に設置される欄干を示します。

ロ：床版　橋桁や橋脚の上部に設置される床板を示します。

ハ：地覆　端の側端部の高くなっている部分を示します。

ニ：横桁　橋梁の床版を支える部材です。

（イ）は高欄です。

高欄は通常の橋の欄干をもっと高くしたり反り上がった形状にしたりと、車両や人が転落しないように橋の端部に設けられる設備です。

一般的にはコンクリート製の壁のような形状で設置されることが多く、これを壁高欄と呼ぶ場合もあります。

（ロ）は床版です。

床版は舗装面の土台となる部位で、橋の上を通行する車両の重量や振動を橋桁や橋脚へ伝え、負担を分散させる役割を担います。

主にコンクリートで形成され、上部にはアスファルト混合物などによる舗装が施され、底部は桁へ力が分散されやすくなるように凹凸状になっています。床版には水抜き孔を設け、雨水などを橋外へ排出するようにします。

（ハ）は地覆です。

地覆は高欄の基礎部分であり、道路に接して取り付けられる横材です。

道路は雨水などを排水する目的で側溝が設置されますが、橋梁など高さのある道路でも正常に排水が可能となるよう、地覆内に排水路が設置されます。

また橋面水が地覆から床版の張り出し部を通って主桁に影響が出ないように、地覆下部には水切りを設けます。

（ニ）は横桁です。

横桁は主桁の上に橋梁の短手方向に設置され、道路橋の床版を支える役割を担います。

横桁の上には縦桁が橋梁の長手方向に設置され、舗装面と床版から伝わった荷重を縦桁が受け、さらにその荷重と振動を主桁へと分散させる効果があります。