2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問49

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問49 (訂正依頼・報告はこちら)

ダンプトラックを用いて土砂を運搬する場合、時間当たり作業量(地山土量)Qとして、次のうち正しいものはどれか。
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この過去問の解説 (3件)

01

ほぐし率L = 1.2を用いて、f = 1 ÷ 1.2 = 0.8333…となります。
これを計算式に当てはめていくと、
 Q = ( 5.0 × 0.8333... × 0.9 × 60 ) ÷ 25 = 8.9964…
こちらを四捨五入して、9㎥/h となります。

よって、正解は「9m3/h」です。

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02

運搬土量から地山土量を求めることから、

土量換算係数f=1/L=1/1.2=0.8333・・・であることから、

Q=(5.0×0.833×0.9×60)/25=8.9964・・・≒9

よって、9m3/hとなります。

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03

土は自然状態の土から掘削しほぐされたもの、さらに締め固めたものとそれぞれの状態で体積が変化します。

これらの土量の変化を「土量の変化率」と呼び、自然状態の土量の変化率を「1」、ほぐされた土量の変化率を「L」、締め固めた土量の変化率を「C」と表します。

ダンプトラックの荷台に土砂を載せる場合は自然状態の土量からほぐした状態へとなるため、土量換算係数はf=1÷L(1.2)=0.833となります。

なお、今回は土の運搬計画を求めるものなので、締め固めた土量の変化率であるC=0.9は使用しません。

選択肢1. 9m3/h

正しいです

Q(時間当たり作業量)=(q×f×E×60)÷Cm

q=5.0ⅿ³  f=0.833  E=0.9  Cm=25min

これらを代入すると

Q(時間当たり作業量)=(5.0×0.833×0.9×60)÷25

となり、

Q(時間当たり作業量)=224.91÷25=8.9964m³/h

この「8.9964m³/h」を四捨五入して「9m³/h」となります。

よってこの解は正解となります。

選択肢2. 10m3/h

間違いです

この問題の正しい計算は

Q(時間当たり作業量)=(q×f×E×60)÷Cm

q=5.0ⅿ³  f=0.833  E=0.9  Cm=25min

これらを代入すると

Q(時間当たり作業量)=(5.0×0.833×0.9×60)÷25

となり、計算すると解は「8.9964m³/h」を四捨五入した「9m³/h」となります。

この項の解答の「10m³/h」は、土量換算係数fに締め固めた土量の変化率「0.9」を使用したものとなります。

Q(時間当たり作業量)=(5.0×0.9×0.9×60)÷25

Q(時間当たり作業量)=243÷25=9.72m³/h

四捨五入して 10m³/h

以上から、この解は不正解となります。

選択肢3. 11m3/h

間違いです

この問題の正しい計算は

Q(時間当たり作業量)=(q×f×E×60)÷Cm

q=5.0ⅿ³  f=0.833  E=0.9  Cm=25min

これらを代入すると

Q(時間当たり作業量)=(5.0×0.833×0.9×60)÷25

となり、計算すると解は「8.9964m³/h」を四捨五入した「9m³/h」となります。

この項の解答の「11m³/h」は、土量換算係数fに自然状態の土量の変化率「1」を使用したものとなります。

Q(時間当たり作業量)=(5.0×1×0.9×60)÷25

Q(時間当たり作業量)=270÷25=10.8m³/h

四捨五入して 11m³/h

以上から、この解は不正解となります。

選択肢4. 12m3/h

間違いです

この問題の正しい計算は

Q(時間当たり作業量)=(q×f×E×60)÷Cm

q=5.0ⅿ³  f=0.833  E=0.9  Cm=25min

これらを代入すると

Q(時間当たり作業量)=(5.0×0.833×0.9×60)÷25

となり、計算すると解は「8.9964m³/h」を四捨五入した「9m³/h」となります。

この項の解答の「12m³/h」は、土量換算係数に自然状態の土量の変化率「1」を締め固めた土量の変化率「0.9」で割ったものを使用したものとなります。

f=1÷0.9=1.11 ※間違った土量換算係数です

Q(時間当たり作業量)=(5.0×1.11×0.9×60)÷25

Q(時間当たり作業量)=299.7÷25=11.988m³/h

四捨五入して 12m³/h

以上から、この解は不正解となります。

まとめ

締め固めた土量の変化率であるC=0.9は土砂を運搬した後に埋め戻す場合に必要になりますが、今回は運搬するのみなので使用しません。

提示された数値はすべて使用するものだという先入観を捨てて、落ち着いて問題を読み解きましょう。

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