2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問48

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問48 (訂正依頼・報告はこちら)

施工計画作成の留意事項に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 施工計画は、企業内の組織を活用して、全社的な技術水準で検討する。
  • 施工計画は、過去の同種工事を参考にして、新しい工法や新技術は考慮せずに検討する。
  • 施工計画は、経済性、安全性、品質の確保を考慮して検討する。
  • 施工計画は、一つのみでなく、複数の案を立て、代替案を考えて比較検討する。

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この過去問の解説 (3件)

01

1)適当です。
現場技術者のみに頼ることなく、全社的な技術水準で検討します。

2)適当ではありません。
過去の実績・経験を生かすとともに、新しい工法や新技術の採用を含めて幅広く検討します。

3)適当です。
これらを十分に考慮し、各工事の作業工程をうまく組み合わせて、最適な計画を採用します。

4)適当です。
いくつか代案を作り、比較検討した上で最適な計画を採用します。

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02

正解は「2」です。

過去実績と新工法を考慮して、施工現場の条件に合う工法を選定します。

「1」「3」「4」は選択肢の通りです。

(参考)施工計画の検討における留意事項

①施工計画を立てるためには、

まず、工事の契約書、設計図書などを十分に理解するとともに

現場条件を調査しなければいけません。

②過去の実績や経験を生かすとともに、理論と新工法を考慮して、

現場の施工に合致した大局的な判断が大切です。

③施工計画の検討は、主任技術者(監理技術者)のみにたよることなく、

会社の組織を活用して、全社的な高度の技術水準で検討します。

④施工計画を決定するときは、1つの計画のみでなく、

いくつかの代案を作り、経済性も考慮した最も適した計画を採用します。

⑤施工計画書の作成にあたり、複雑な作業工程や

交通安全対策等について極力図面を添付し

容易に理解できるよう編集します。

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03

施工計画の目的は、設計図書に基づいて施工手順を効率的に組み合わせ、適切な品質の目的構造物を完成させることにあります。

さらに完成までの過程では最小の価格と最短の工期にて災害事故など無いよう安全に、環境保全も考慮し工事後も崩壊や変形などが起こらないよう配慮する必要があります。

選択肢1. 施工計画は、企業内の組織を活用して、全社的な技術水準で検討する。

適当です

施工計画立案には、工事契約書や設計図書などを十分に理解し、現場条件を実際に調査します。

施工計画の検討は管理技術者や主任技術者などの責任者のみが関わることはなく、工事に関わるものが一人でも多く意見を出して検討するなど、会社の組織を活用して全社的な高度の技術水準で検討します。

選択肢2. 施工計画は、過去の同種工事を参考にして、新しい工法や新技術は考慮せずに検討する。

適当ではありません

施工計画は現場の十分な事前調査により得た試料に基づき、契約条件を満足させるための工法を選定します。

過去の同種工事を参考にしつつ実績や経験を生かすとともに、理論と新工法を調査しそれらを考慮する、現場の施工に合致した大局的な判断が求められます。

企業には常に時代や現場状況、周辺環境に沿った技術を模索する姿勢が求められます。

選択肢3. 施工計画は、経済性、安全性、品質の確保を考慮して検討する。

適当です

施工計画には工事にあたる者やその周辺での安全性、材料を使い捨てなどせず、リサイクルや創意工夫を凝らした経済性、完成させた構造物が早期に劣化しないよう品質の確保が求められます。

材料調達の際にはそれらを考慮して経済的に計画します。

選択肢4. 施工計画は、一つのみでなく、複数の案を立て、代替案を考えて比較検討する。

適当です

施工計画を決定する場合は、提案する計画をひとつだけでなく複数案を作成し、その中から経済的で効率性も高い最適な計画を採用するようにします。

計画書には複雑な作業工程や交通安全などの安全対策について、極力図面を添付して容易に理解できるように編集します。

まとめ

施工計画では常に最善、最良、最高の効率性に加え万一のための余裕も設ける必要があります。

計画立案では様々な検討事項がありますが、安全を最優先に、また常に改良を試みつつ新しい工法や技術を模索し積極的に取り組むようにします。

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