問題
ただし、図中のイベント間のA~Gは作業内容、数字は作業日数を表す。
クリティカルパスは実線と点線で構成されています。
〇中に記された数字はイベントと呼ばれる各作業の結合点で、数字は各作業の順序が記されています。
実線はアクティビティと呼ばれる作業の開始から終わりまでに必要な日数、点線はダミーと呼ばれる所要時間が無い擬似作業ですが、イベントとのつながりを表すために記されます。
不正解です
この解の20日は正解よりも1日少ない解答となります。
これは、イベント①からイベント③へ進むのに本来アクティビティCの7日を選択しなければいけないところをアクティビティBの6日を選択したか、またはイベント③からイベント⑤へ進むのにアクティビティFの7日を選択すべきところをアクティビティEの6日で計算したかのいずれかになります。
このネットワーク式工程表ではイベント⑤までの工程を完了させないと最終のイベント⑥まで進めないものになっていますので、この設問は間違いとなります。
正解です
イベント⓪からイベント①までのアクティビティAは3日を要するので、まず3日を加算します。
次にイベント①からイベント②へのアクティビティBとイベント③へのアクティビティCとで分かれていますが、その先のイベント③からはさらに分岐されており、それらの工程はすべてイベント⑤へ繋がっていきます。
イベント①からイベント②までのアクティビティBは6日、それからイベント⑤へ進むアクティビティDは7日で完了しますが、イベント③からイベント④へ進むアクティビティFを完了させないとイベント⑥へ進むことができません。
なのでイベント①からはアクティビティBの6日ではなくイベント③までのアクティビティCの7日を加算します。
イベント③からイベント⑤まで進む工程はアクティビティEの6日と、イベント④へ進むアクティビティFの7日がありますが、イベント④はイベント⑤へ進むために完了させる必要があるので、ここはアクティビティFの7日を加算します。
最後にイベント⑥へ進むアクティビティGの4日を加算し、合計は
アクティビティA(3日)+アクティビティC(7日)+アクティビティF(7日)+アクティビティG(6日)
=21日
よって21日がクリティカルパスとなる日数となります。
不正解です
この解の22日は正解よりも1日多い解答になります。
この問題のクリティカルパスではどのルートを通っても22日とはならないので、この解は不正解となります。
不正解です
この解の23日は正解よりも2日多い解答になります。
この問題のクリティカルパスではどのルートを通っても23日とはならないので、この解は不正解となります。
クリティカルパスの計算のコツは、そのイベントに到達するまでに一番日数を要するものを加算していくことです。
例えば今回の工程では、①から②へ進む日程Bが6日ではなく8日だったら
(例)アクティビティA(3日)+アクティビティB(8日)+アクティビティF(7日)+アクティビティG(6日)
=22日
となり、この場合は解答は22日となります。
実線や点線に惑わされず、落ち着いて計算にあたりましょう。