2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問51

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問51 (訂正依頼・報告はこちら)

下図のネットワーク式工程表に示す工事のクリティカルパスとなる日数は、次のうちどれか。
ただし、図中のイベント間のA~Gは作業内容、数字は作業日数を表す。
問題文の画像
  • 20日
  • 21日
  • 22日
  • 23日

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この過去問の解説 (3件)

01

クリティカルパスとは、作業開始から終了までの所要日数が最も長い経路のことです。
最長となる経路は、

⓪→①→③→④→⑤→⓺ 3+7+7+4=21

よって、正解は(2)の21日です。

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02

クリティカルパスとは
全工程を遂行していくにあたって「最長」となる経路のことです。
よってこの問題の解は
A(3日)→C(7日)→F(7日)→(破線は0日)→G(4日)=21日が「最長」となる経路になります。

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03

クリティカルパスは実線と点線で構成されています。

〇中に記された数字はイベントと呼ばれる各作業の結合点で、数字は各作業の順序が記されています。

実線はアクティビティと呼ばれる作業の開始から終わりまでに必要な日数、点線はダミーと呼ばれる所要時間が無い擬似作業ですが、イベントとのつながりを表すために記されます。

選択肢1. 20日

不正解です

この解の20日は正解よりも1日少ない解答となります。

これは、イベント①からイベント③へ進むのに本来アクティビティCの7日を選択しなければいけないところをアクティビティBの6日を選択したか、またはイベント③からイベント⑤へ進むのにアクティビティFの7日を選択すべきところをアクティビティEの6日で計算したかのいずれかになります。

このネットワーク式工程表ではイベント⑤までの工程を完了させないと最終のイベント⑥まで進めないものになっていますので、この設問は間違いとなります。

選択肢2. 21日

正解です

イベント⓪からイベント①までのアクティビティAは3日を要するので、まず3日を加算します。

次にイベント①からイベント②へのアクティビティBとイベント③へのアクティビティCとで分かれていますが、その先のイベント③からはさらに分岐されており、それらの工程はすべてイベント⑤へ繋がっていきます。

イベント①からイベント②までのアクティビティBは6日、それからイベント⑤へ進むアクティビティDは7日で完了しますが、イベント③からイベント④へ進むアクティビティFを完了させないとイベント⑥へ進むことができません。

なのでイベント①からはアクティビティBの6日ではなくイベント③までのアクティビティCの7日を加算します。

イベント③からイベント⑤まで進む工程はアクティビティEの6日と、イベント④へ進むアクティビティFの7日がありますが、イベント④はイベント⑤へ進むために完了させる必要があるので、ここはアクティビティFの7日を加算します。

最後にイベント⑥へ進むアクティビティGの4日を加算し、合計は

アクティビティA(3日)+アクティビティC(7日)+アクティビティF(7日)+アクティビティG(6日)

=21日

よって21日がクリティカルパスとなる日数となります。

選択肢3. 22日

不正解です

この解の22日は正解よりも1日多い解答になります。

この問題のクリティカルパスではどのルートを通っても22日とはならないので、この解は不正解となります。

選択肢4. 23日

不正解です

この解の23日は正解よりも2日多い解答になります。

この問題のクリティカルパスではどのルートを通っても23日とはならないので、この解は不正解となります。

まとめ

クリティカルパスの計算のコツは、そのイベントに到達するまでに一番日数を要するものを加算していくことです。

例えば今回の工程では、①から②へ進む日程Bが6日ではなく8日だったら

(例)アクティビティA(3日)+アクティビティB(8日)+アクティビティF(7日)+アクティビティG(6日)

=22日

となり、この場合は解答は22日となります。

実線や点線に惑わされず、落ち着いて計算にあたりましょう。

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