2級土木施工管理技術の過去問
令和2年度(後期)
土木 問52
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和2年度(後期) 土木 問52 (訂正依頼・報告はこちら)
型枠支保工に関する次の記述のうち、労働安全衛生法上、誤っているものはどれか。
- 型枠支保工を組み立てるときは、組立図を作成し、かつ、この組立図により組み立てなければならない。
- 型枠支保工は、型枠の形状、コンクリートの打設の方法等に応じた堅固な構造のものでなければならない。
- 型枠支保工の組立て等の作業で、悪天候により作業の実施について危険が予想されるときは、監視員を配置しなければならない。
- 型枠支保工の組立て等作業主任者は、作業の方法を決定し、作業を直接指揮しなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
正しくは
「悪天候により作業の実施について危険が予想されるときは、”作業を中止”しなければならない。」です。
1.2.4は正しい文章です。
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02
1)正しいです。
記述は第240条第1項の内容です。続く第2項・第3項に、部材の配置、接合の方法及び寸法が示されているものでなければならないことや、設計に関することも定められています。
2)正しいです。
第239条には、記述のような構造のものでなければ使用してはならないと定められています。
3)誤りです。
このような場合は、当該作業に労働者を従事させてはいけません。第245条に定められています。
4)正しいです。
型枠支保工の組立て等作業主任者の職務については、
1.記述の内容
2.材料の欠点の有無並びに器具及び工具を点検し、不良品を取り除くこと
3.作業中、要求性能墜落制止用器具等及び保護帽の使用状況を監視すること
以上3つが、第247条に定められています。
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03
コンクリートは土と同様に重量を有します。型枠支保工とは、コンクリートを打設する際に形成した型枠の崩壊を防止するために保持するものです。
型枠支保工の設置については、支柱の高さが3.5m以上となる場合は工事開始30日前までに所轄の労働基準監督署へ届け出る必要があります。
正しいです
型枠支保工を組み立てる場合は、組立図を作成し、その組立図に従って組み立てることとされています。
型枠支保工の組立図は、支柱、梁、つなぎ、筋交いなどの部材の配置や接続方法、寸法が示されていることが義務付けられています。
正しいです
型枠支保工は、施工時の変形や崩壊を防止するために型枠の形状やコンクリートの打設方法に応じ堅個な構造でなくてはなりません。鋼材同士の接続部や交差部はボルトやクランプなどで緊結するようにします。
また、敷角(しきかく)の使用、コンクリートの打設、杭の打ち込みなどを施し、支柱の沈下を防止するための措置を講ずる必要があります。
誤りです
型枠支保工を組み立てる際、強風や大雨、大雪などの悪天候により危険が生じると予想される場合は作業を中止するように定められています。
また組立てや解体作業を行う区域には、関係者以外の立入を禁止し、材料や器具などの上げ下ろしは吊り網や吊り袋を使用し落下事故を未然に防ぎ、事故防止に配慮します。
正しいです
型枠支保工の組立てや解体の作業は、型枠支保工組立て等作業主任者技能講習を修了した者の中から型枠支保工組立て等作業主任者を選任し、作業の指揮に当たらせます。
型枠支保工組立て等作業主任者は作業方法を決定し、材料や工具などの点検、不良品の有無の確認、安全帯や保護帽の使用状況の監視などに当たります。
施工には細心の注意を払い、特に天候の変化には常に気を付けて柔軟な対応を要します。
構造の欠陥が支保工の崩壊を招く場合が多いので、省略せず組立図に従い組み立て、都度点検を怠らないようにします。
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