2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(前期)
土木1 問120

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問題

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

1.連続地中壁は、厳しい施工環境や幅広い地質条件において、高品質な連壁を構築できるもので、一般的に他の工法よりは高コストとなります。

2.鋼矢板による土留め壁は、ジョイント部を接合しながらの連続打設となるため止水性が高く、施工も比較的容易です。

3.柱列杭としては、ソイルセメント柱列壁が一般的であり、H鋼を芯材とするため剛性が高く深い掘削向きの杭です。

4.親杭・横矢板は、柱としてH鋼を打ち込み、H鋼間に木製の板(横矢板)を差し込んで壁を構築するもの。比較的安価だが、横矢板の挿入という手間がかかるため、比較的施工は難しいと言われております。木製の壁ため止水効果は期待できないため、地下水位より高い位置での掘削を行うのに適しています。

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02

1 .連続地中壁 ――― あらゆる地盤に適用でき、他に比べ経済的です

適当ではありません。

連続地中壁は、軟弱地盤や岩盤などの様々な地盤に適用され、騒音や振動が少ないため市街地での施工に適している一方で、大規模な工事に用いられることが多く、経済的とはいえません

2 .鋼矢板 ――――― 止水性が高く、施工は比較的容易です。

適当です。

鋼矢板の打ち込みが容易で、水密性(止水性)に優れています。その一方で、鋼材自体が腐食するという欠点もあります。

3 .柱列杭 ――――― 剛性が小さいため、浅い掘削に適します

適当ではありません。

柱列杭は地中連続壁工法のうちの一つで、柱を組み合わせ、列状にコンクリート杭を並べて施工します。剛性が大きく、大規模な工事に適用されます

4 .親杭・横矢板 ―― 地下水のある地盤に適していますが、施工は比較的難しいです

適当ではありません。

親杭横矢板(おやぐいよこやいた)工法は、施工が容易にできますが、止水性がないため、地下水や湧水のある地盤には適しておりません。

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03

1)適当ではありません

連続地中壁は、土留め壁を設置する位置の地盤の土をセメント溶液と攪拌したものをH鋼のフランジ(へこみ)の中に注入して壁状に形成する、ソイルセメント工法と呼ばれる方法により施工されるものです。本体構造物と兼用されることも多く、基礎の一部となる場合もあります。

遮水性や剛性が比較的高いので砂質土、粘性土ともに施工可能で規模の大きい開削工事に採用されますが、施工機の他にプラントや水槽などを用意する必要があるので他工法より費用を要します。

2)適当です

鋼矢板による工法は鋼製の矢板を地中に埋め込み土留め壁とするものです。振動工法やオーガー併用圧入などにより地盤内に矢板を打ち込んで設置します。

地中に圧入する施工方法は比較的容易で止水性が高く、軟弱地盤にも適用可能なため昔から広く採用されている工法です。

地盤内に圧力を用いて挿入するため、砂礫を多く含む地盤では挿入が進まないので適していません。

3)適当ではありません

柱列杭による工法は、削孔と混錬の性能を備えた杭打ち機により土留め箇所を削孔しながら地盤の土とセメントを混合し、形成したソイルセメントを削孔内に注入して土留め壁とする工法です。ソイルセメントの柱中にはH鋼を芯材として挿入するので剛性が高く、地下水が認められる地盤にて深度の大きい掘削を必要とする際に採用されます。

鋼矢板工法より振動が少ない反面、特殊な機器を要するので費用が割高となります。

4)適当ではありません

親杭・横矢板による工法はH鋼を土留め箇所に一定間隔に打ち込み、それを親杭としてフランジ(H鋼の凹んだ部分)に木製の横矢板をはめ込み土留め壁とする工法です。

横矢板は木製がほとんどなので埋設管を通す開孔などを施すことが可能ですが、フランジに差し込む以外は特にセメントや薬剤で隙間を充填したりはしないので遮水性に乏しく、地下水が認められる場所では施工に適していません。

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