2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
土木 問59
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問題
2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 土木 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
車両系建設機械を用いた作業において、事業者が行うべき事項に関する下記の文章中の( )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、労働安全衛生法上、正しいものは次のうちどれか。
・車両系建設機械には、原則として( イ )を備えなければならず、また転倒又は転落の危険が予想される作業では運転者に( ロ )を使用させるよう努めなければならない。
・岩石の落下等の危険が予想される場合、堅固な( ハ )を装備しなければならない。
・運転者が運転席を離れる際は、原動機を止め、( ニ )、走行ブレーキをかける等の措置を講じさせなければならない。
・車両系建設機械には、原則として( イ )を備えなければならず、また転倒又は転落の危険が予想される作業では運転者に( ロ )を使用させるよう努めなければならない。
・岩石の落下等の危険が予想される場合、堅固な( ハ )を装備しなければならない。
・運転者が運転席を離れる際は、原動機を止め、( ニ )、走行ブレーキをかける等の措置を講じさせなければならない。
- イ:前照燈 ロ:要求性能墜落制止用器具 ハ:バックレスト ニ:または
- イ:回転燈 ロ:要求性能墜落制止用器具 ハ:バックレスト ニ:かつ
- イ:回転燈 ロ:シートベルト ハ:ヘッドガード ニ:または
- イ:前照燈 ロ:シートベルト ハ:ヘッドガード ニ:かつ
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この過去問の解説 (3件)
01
正しいのは、4 です。
・車両系建設機械には、原則として( イ )を備えなければならず、また転倒又は転落の危険が予想される作業では運転者に( ロ )を使用させるよう努めなければならない。
選択肢にある回転燈(かいてんとう)は、クレーン作業用に使用するライトであるため、車両系建設機械すべてについているものではありません。
よって、 イ には前照燈(ぜんしょうとう)が当てはまります。
次に、要求性墜落防止器具とは、安全帯やフルハーネスなどのことをいい、主に2m以上での高所作業や墜落する危険性のある場合などに使用します。建設機械内にはシートベルトが備え付けられているため、要求性墜落防止器具はまず装着しません。
よって、 ロ にはシートベルトが当てはまります。
・岩石の落下等の危険が予想される場合、堅固な( ハ )を装備しなければならない。
選択肢にあるのは、バックレストとヘッドガードですが、ヘッドガードは頭部を守る部位を表します。バックレストはフォークリフトに装着されている荷受けする部位のことで、岩石の落下には無関係です。
よって、 ハ にはヘッドガードが当てはまります。
・運転者が運転席を離れる際は、原動機を止め、( ニ )、走行ブレーキをかける等の措置を講じさせなければならない。
安全面を考える上では、最も安全と判断される行動が正解となります。または、と入れると、原動機を止めなかった場合は離れる際に機械の誤操作などで事故を起こしたり、走行ブレーキを掛けなかった場合は坂道においてはエンジンをかけていなくても動き出してしまい下敷きになるなど、片方の不十分な行動により、危険な状況となってしまいます。
よって、 ニ にはかつが当てはまります。
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02
正解は「4」です。
選択肢より、ハとニに注目し、岩石の落下等が想定される場合は車両保護のためヘッドガード、建設機械を離れる場合は安全を配慮して原動機の停止かつ走行ブレーキを掛けるなどの措置を講じる必要があるため、結果「4」となります。
イ.第百五十二条より、車両系建設機械には、前照燈を備える必要があります。
ロ.第百五十七条のニより、車両系建設機械の転倒または転落により運転者に危険が生ずるおそれのある場所においては、転倒時保護構造を有し、かつシートベルトを備えたもの以外の車両系建設機械を使用しないように努めるとともに、運転者にシートベルトを使用させるように努める必要があります。
ハ.第百五十三条より、岩石の落下などにより労働者に危険が生ずるおそれのある場所で車両系建設機械を使用するときは、当該車両系建設機械に堅固なヘッドガードを備える必要があります。
ニ.第百六十条より、原動機を止め、かつ走行ブレーキをかける等の車両系建設機械の逸走を防止する措置を講じる必要があります。
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03
正答(正しいもの)は4です。
運転者が運転席を離れる際には、設問内容に加えて、キーを抜くのも有効な安全対策となります。
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