2級土木施工管理技術の過去問
令和3年度(後期)
土木 問60

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問題

2級土木施工管理技術検定学科試験 令和3年度(後期) 土木 問60 (訂正依頼・報告はこちら)

下図のA工区、B工区の管理図について記載している下記の文章中の(   )の(イ)〜(ニ)に当てはまる語句の組合せとして、適当なものは次のうちどれか。

・管理図は、上下の( イ )を定めた図に必要なデータをプロットして作業工程の管理を行うものであり、A工区の上方( イ )は、( ロ )である。
・B工区では中心線より上方に記入されたデータの数が中心線より下方に記入されたデータの数よりも( ハ )。
・品質管理について異常があると疑われるのは、( ニ )の方である。
問題文の画像
  • イ:管理限界  ロ:30  ハ:多い   ニ:A工区
  • イ:測定限界  ロ:10  ハ:多い   ニ:B工区
  • イ:管理限界  ロ:30  ハ:少ない  ニ:B工区
  • イ:測定限界  ロ:10  ハ:少ない  ニ:A工区

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この過去問の解説 (3件)

01

以下に略称と日本語訳を記載します。

UCL:Upper Control Limit(上方制御/管理限界)

LCL:Lower Control Limit(下方制御/管理限界)

・管理図は、上下の( イ )を定めた図に必要なデータをプロットして作業工程の管理を行うものであり、A工区の上方( イ )は、( ロ )である。

イの選択肢には、測定限界と管理限界がありますが、上記の訳より、管理限界が当てはまります。また、ロの選択肢には、30と10がありますが、上方管理限界を示す値であるため、30が当てはまります。

・B工区では中心線より上方に記入されたデータの数が中心線より下方に記入されたデータの数よりも( ハ )。

B工区のプロット数を測定すると、上方(20~30)の間にあるプロット数は7下方(10~20)の間にあるプロット数は5であるため、多いが当てはまります。

・品質管理について異常があると疑われるのは、( ニ )の方である。

品質管理においては、管理限界内にデータがプロットされてこそ管理ができているといえます。この場合では、管理限界内は10~30の間にプロットされていることが必須条件となります。

A工区とB工区を見比べると、A工区のデータには管理限界よりも小さなデータと大きなデータがプロットされています。そのため、管理限界を超えた品質=不適合(不合格)のものがある為、異常と疑われるのはA工区が当てはまります。

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02

正解は「イ:管理限界  ロ:30  ハ:多い  ニ:A工区」です。

UCL=上方管理限界線(Upper Control Limit)

LCL=下方管理限界線(Lower Control Limit)

となり、「イ:管理限界」となります。よって、グラフから「ロ:30」となります。

B工区は、中心線より上方が7つ、下方が5つなので、「ハ:多い」となります。

A工区は、管理限界線を超えていることから、品質のばらつきが激しいと判断されることから、異常があると疑われるため、「ニ:A工区」となります。

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03

UCLは上限値を表すことから、上の意味のUPPERの頭文字を使います。

反対に下の意味のLOWERの頭文字から、LCLとなります。

中心線はセンターライン(CENTER LINE)とあらわすことから

CLと書くこともあります。

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