2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問56 (土木 問56)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問56(土木 問56) (訂正依頼・報告はこちら)

呼び強度24、スランプ12cmと指定したJIS A 5308レディーミクストコンクリートの試験結果について、各項目の判定基準を満足しないものは、次のうちどれか。
  • 塩化物イオン含有量が、0.8kg/m3であった。
  • スランプ試験の結果が、13.0cmであった。
  • 空気量試験の結果が、4.5%であった。
  • 3回の圧縮強度試験結果の平均値が、25.0N/mm2であった。

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この過去問の解説 (1件)

01

コンクリートの品質管理では、スランプ、空気量、塩化物イオン含有量、圧縮強度など、様々な項目についてJIS規格や設計図書で定められた基準値に適合しているかを確認します。

各項目における許容範囲や判定基準に焦点をあて問題をみていきましょう。

選択肢1. 塩化物イオン含有量が、0.8kg/m3であった。

この記述は誤りです。

0.8kg/m³は、基準値を大幅に超えています。

JIS A 5308では、コンクリート中の塩化物イオン含有量の上限値は、0.30kg/m³以下とされています。

選択肢2. スランプ試験の結果が、13.0cmであった。

スランプ12cmの場合の許容差は、±2.5cmです。(上限14.5㎝ 下限10.5㎝)

試験結果が13.0cmということは、上記範囲内(10.5~14.5㎝)に収まっていることから適当です。

選択肢3. 空気量試験の結果が、4.5%であった。

普通コンクリートの空気量の標準値は4.5%とされており、その許容差は±1.5%です。(上限6.0%下限3.0%)

よって、空気量4.5%は上記範囲内に収まっていますので適当です。

 

選択肢4. 3回の圧縮強度試験結果の平均値が、25.0N/mm2であった。

圧縮強度試験の判定基準は3回の試験結果の平均値が呼び強度試験以上であることと定められています。

よって、呼び強度24N/mm²に対し、平均値25.0N/mm²(24N/mm2<25N/mm2)は適当です。

まとめ

コンクリートの品質管理は、構造物の安全性と耐久性に直結するため、各試験項目とその判定基準を正確に理解しておくことが極めて重要です。

特に、JIS規格で定められている数値基準や許容差については、頻出問題のため確実に覚えておく必要があります。

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