2級土木施工管理技士 過去問
令和6年度(後期)
問124 (薬液注入 問11)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和6年度(後期) 問124(薬液注入 問11) (訂正依頼・報告はこちら)

注入目的に応じた注入材の選定に関する次の記述のうち、適当でないものはどれか。
  • 透水性地盤に対する止水効果をねらう場合には、注入材は対象地盤の間隙に浸透固結するものが望ましい。
  • 粘性土の割れ目や土層の境界からの漏水を防止する場合には、懸濁液型の注入材が有効なことが多い。
  • 砂質土に対して、地盤を全体的に強化したい場合には、地盤の全体的強化が期待できるように、浸透性に優れた溶液型の注入材を選定する。
  • 地盤中の空隙や、構造物と地盤の間に生じる空隙の充塡を目的とする場合には、ホモゲル強度が小さい懸濁液型の注入材を選定する。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、地盤改良工法の一種である注入工法において、注入材を選定する際の基本的な考え方について問うものです。

 

地盤の性質や注入の目的によって、注入材の種類(懸濁液型、溶液型など)やその特性(浸透性、強度など)を適切に選択することが求められます。

選択肢1. 透水性地盤に対する止水効果をねらう場合には、注入材は対象地盤の間隙に浸透固結するものが望ましい。

適当な記述です。

選択肢2. 粘性土の割れ目や土層の境界からの漏水を防止する場合には、懸濁液型の注入材が有効なことが多い。

適当な記述です。

選択肢3. 砂質土に対して、地盤を全体的に強化したい場合には、地盤の全体的強化が期待できるように、浸透性に優れた溶液型の注入材を選定する。

適当な記述です。

選択肢4. 地盤中の空隙や、構造物と地盤の間に生じる空隙の充塡を目的とする場合には、ホモゲル強度が小さい懸濁液型の注入材を選定する。

誤りです。

 

 

まとめ

この問題のポイントは、注入材の「懸濁液型」と「溶液型」の特性を、地盤の状況や注入目的と正しく結びつけて理解しているかどうかです。

 

懸濁液型は「比較的大きな隙間」の充填に適しており、溶液型は「細かい間隙」への浸透・強化に適しています。

 

また、大きな空隙を充填する際には、注入材が自立できる程度のホモゲル強度が必要であるという点を押さえておくことが重要です。

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