2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問2 (土木(ユニットA) 問2)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問2(土木(ユニットA) 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

下図の各サウンディングの測定方法に関する下記の文章中の(イ)〜(ハ)の次の組合せのうち、適当なものはどれか。

①標準貫入試験は、ハンマを落下させ、サンプラーを30cm貫入させるのに要する( イ )を計る。
②オランダ式二重管コーン貫入試験は、貫入コーンを押込み速さ1cm/s程度で挿入し、深さ25cmごとの( ロ )を計る。
③スクリューウェイト貫入試験(旧名称:スウェーデン式サウンディング試験)は、質量が5、15、25、50、75、100kgとなるようにおもりを段階的に載荷し、各荷重ごとの( ハ )を記録する。
問題文の画像
  • (イ)貫入抵抗  (ロ)打撃回数  (ハ)沈下量
  • (イ)打撃回数  (ロ)沈下量  (ハ)貫入抵抗
  • (イ)沈下量  (ロ)貫入抵抗  (ハ)打撃回数
  • (イ)打撃回数  (ロ)貫入抵抗  (ハ)沈下量

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、標準貫入試験、オランダ式二重管コーン貫入試験、スクリューウェイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験)という、代表的な地盤調査手法における測定項目を問うものです。 

 

これらの試験は、地盤の深度ごとの特性を把握するために用いられ、それぞれの試験方法に応じた正確な測定項目を理解しておくことが重要です。

 

選択肢1. (イ)貫入抵抗  (ロ)打撃回数  (ハ)沈下量

誤りです。

選択肢2. (イ)打撃回数  (ロ)沈下量  (ハ)貫入抵抗

誤りです。

選択肢3. (イ)沈下量  (ロ)貫入抵抗  (ハ)打撃回数

誤りです。

選択肢4. (イ)打撃回数  (ロ)貫入抵抗  (ハ)沈下量

適当な記述です。

 

標準貫入試験は、質量63.5kgのハンマを76cm自由落下させ、標準貫入サンプラーを30cm貫入させるのに要する「打撃回数」を測定します。この打撃回数をN値と呼び、地盤の相対的な密度の目安として用いるため、(イ)には「打撃回数」が入ります。

 

オランダ式二重管コーン貫入試験は、貫入コーンを押し込み、その際にコーンが受ける「貫入抵抗」を測定します。貫入コーンが25cmごとに受ける抵抗力を計るため、(ロ)には「貫入抵抗」が入ります。

 

スクリューウェイト貫入試験は、スクリューポイントを地盤にねじ込み、質量を段階的に増やしながら、25cm沈下するのに必要な「貫入抵抗」を測定します。そして、おもりの重さ(荷重)と「貫入抵抗」の関係から地盤の支持力を推定するため、(ハ)には「貫入抵抗」ではなく「沈下量」が入ります。

 

 

まとめ

この問題のポイントは、各サウンディング試験の「測定項目」を正確に覚えているかどうかです。

 

標準貫入試験は「打撃回数(N値)」、オランダ式二重管コーン貫入試験は「貫入抵抗」、そしてスクリューウェイト貫入試験は「回転数」と「沈下量」を測定します。

 

特に、各試験がどのような物理量を測定しているかを明確に区別することが重要です。

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