2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問12 (土木(ユニットB) 問7)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問12(土木(ユニットB) 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

各種のコンクリートに関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 寒中コンクリートとしての施工は、日平均気温が5℃以下になると想定されるときに行うものである。
  • マスコンクリートでは、セメントの水和熱による圧縮応力にともなうひび割れに対する注意が必要である。
  • 流動化コンクリートは、あらかじめ練り混ぜられたフレッシュコンクリートに遅延剤を添加し、流動性を増大させたものであり、そのスランプは原則として18cm以下とする。
  • 膨張コンクリートは、膨張の効果によって体積変化によるひび割れの発生や拡大を防ぐものである。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、寒中コンクリート、マスコンクリート、流動化コンクリート、膨張コンクリートといった特殊コンクリートの特徴について問うものです。 

 

これらの特殊コンクリートは、一般的なコンクリートとは異なる特性や施工上の注意点があるため、その違いを正確に把握しておくことが求められます。

選択肢1. 寒中コンクリートとしての施工は、日平均気温が5℃以下になると想定されるときに行うものである。

誤りです。

 

寒中コンクリートの定義は、日平均気温が4℃以下になると想定されるときです。

選択肢2. マスコンクリートでは、セメントの水和熱による圧縮応力にともなうひび割れに対する注意が必要である。

誤りです。

 

マスコンクリートは、セメントの水和熱による温度上昇が大きくなるため、コンクリートの中心部と表面部に温度差が生じ、これにより引張応力が発生し、ひび割れが生じる危険があります。

選択肢3. 流動化コンクリートは、あらかじめ練り混ぜられたフレッシュコンクリートに遅延剤を添加し、流動性を増大させたものであり、そのスランプは原則として18cm以下とする。

誤りです。

 

流動化コンクリートは、あらかじめ練り混ぜられたフレッシュコンクリートに流動化剤を添加し、流動性を増大させたものであり、そのスランプは一般的に18cmを超える値に設定されることが多いです。

選択肢4. 膨張コンクリートは、膨張の効果によって体積変化によるひび割れの発生や拡大を防ぐものである。

適当です。

 

 

まとめ

この問題のポイントは、各種コンクリートの定義や特性を正確に理解しているかどうかです。

 

特に、寒中コンクリートの定義温度は「4℃以下」であること、マスコンクリートのひび割れは「温度差による引張応力」が原因であること、流動化コンクリートは「スランプが大きい」こと、そして膨張コンクリートは「体積変化によるひび割れ防止」を目的としているという点を明確に区別して覚えることが重要です。

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