2級土木施工管理技士 過去問
令和7年度(前期)
問29 (土木(ユニットC) 問13)

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問題

2級土木施工管理技士試験 令和7年度(前期) 問29(土木(ユニットC) 問13) (訂正依頼・報告はこちら)

トンネルの山岳工法の施工に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 吹付けコンクリートは、地山の凹凸を残すように吹き付ける。
  • 鋼アーチ式支保工は、一次吹付けコンクリート施工前に建て込む。
  • ロックボルトは、原則として、トンネル掘削面に対して斜めに設ける。
  • 支保工は、岩石や土砂の崩壊を防止し、作業の安全を確保するために設ける。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題は、山岳トンネルの施工に用いられる主要な技術である吹付けコンクリート、支保工、ロックボルトの役割と施工方法について問うものです。 

これらの部材は、地山の緩みを抑制し、トンネルの安定性を確保する目的で設置されるため、それぞれの役割と施工上の注意点を正確に理解しておくことが重要です。

選択肢1. 吹付けコンクリートは、地山の凹凸を残すように吹き付ける。

誤りです。

 

吹付けコンクリートは、掘削後の地山の表面に吹き付け、地山の凹凸を埋めて平滑な面を形成することで、地山の緩みを抑制し、後続の部材との密着性を高める目的で行われます。

選択肢2. 鋼アーチ式支保工は、一次吹付けコンクリート施工前に建て込む。

誤りです。

 

鋼アーチ式支保工は、地山の変形を抑制するために、一次吹付けコンクリートを施工した後、地山と吹付けコンクリートの間に生じる空隙を埋めて、地山からの荷重を確実に受けるようにするために建て込むのが一般的です。

選択肢3. ロックボルトは、原則として、トンネル掘削面に対して斜めに設ける。

誤りです。

 

ロックボルトは、地山の岩盤にボルトを挿入し、地山を互いに締め付けることで地山の強度を高める目的で設置されます。地山の層を貫通するように、掘削面に対して直角方向に設けるのが原則です。

選択肢4. 支保工は、岩石や土砂の崩壊を防止し、作業の安全を確保するために設ける。

適当です。

まとめ

この問題のポイントは、山岳トンネルにおける各部材の役割と施工順序を正確に理解しているかどうかです。

 

吹付けコンクリートは地山を平滑にし、鋼アーチ式支保工は一次吹付けコンクリートの後に建て込み、ロックボルトは掘削面に対して直角に設置するのが原則です。

 

支保工は、これらの部材と共に、地山の崩壊を防ぐという基本的な目的を担うという点を正確に把握しておくことが重要です。

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