二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科1(建築計画) 問16
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科1(建築計画) 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
平面計画における防災に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 集合住宅において、水平方向の避難動線となるバルコニーの戸境パネルは、容易に破壊できるものとする。
- 事務所ビルにおいて、防災センターを設ける場合、消防隊が屋外からアクセスしやすい場所に配置することが望ましい。
- 事務所ビルの避難経路は、避難による混乱を起こさないため、日常の動線と明確に区別する。
- 避難時の群集歩行速度は、一般に、1.0~1.3m/s程度であるが、群集密度が高くなると低下する傾向にある。
- 不特定多数の人が利用する大規模な物販店舗においては、出火したエリアから防火区画された出火していないエリアへ、一時的に水平避難できることが有効である。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問1 避難のため容易に破壊することができることが求められます。
設問2 設問の通りです。
設問3 有事の際、人間は混乱して思いもよらない行動をする可能性があるため、避難をスムーズに行えるよう、避難経路は日常動線と同じにすることが望ましいです。
設問4 群衆歩行速度を上げるためには、避難口の数を増やし、避難者を分散させることが有効です。
設問5 設問の通りです。
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02
1、避難時に容易に移動できるように戸境パネルは破れるようにする必要があります。
火災等が起きた時に隣へと移動するために、バルコニー間をつなぐ壁を通じて避難します。
2、防災センターは火災時に消火活動を行う拠点です。
そのため、建物奥ではなく入り口近くなどのアクセスしやすいところに配置します。
3、避難経路と普段の利用経路が違うと、慣れていないためかえって迷ってしまい避難がしにくくなります。
そのため普段の利用経路がそのまま避難経路になるように計画します。
4、避難時の群集歩行速度は、1.0 ~ 1.3 m/s です。
群集密度が高いと動きにくくなるため、歩行速度は低下します。
5、火災時において、量販店や、病院などは避難に困難な人が利用するため、
一時的に避難できるように水平避難方式とすることが有効です。
一時的に避難し、状況をみてそこから垂直に避難する考え方です。
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03
よって「設問3」が不適当です。
「設問5」ですが、フロア面積が1,500㎡を超えるような大規模な建築物においては、防火区画(面積区画)が適切に作動するよう定期的に点検を行うなどの適正管理に努め、水平方向の延焼防止を図ることも重要です。
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