二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科3(建築構造) 問2
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科3(建築構造) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような等分布荷重を受ける単純梁に断面100mm×300mmの部材を用いた場合、A点に生じる最大曲げ応力度として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の断面は一様とし、自重は無視するものとする。
- 1N/mm2
- 2N/mm2
- 3N/mm2
- 4N/mm2
- 5N/mm2
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は 2 N/mm2 です。
曲げ応力度の公式は σ = M / Z です。
(M:曲げモーメント Z:断面係数)
①Aより右側の等分布荷重を集中荷重Wに置き換えます。
集中荷重 W = 6 N/mm × 1,000 mm = 6,000 N
Ma = 6,000 N × 500 mm = 3,000,000 N・mm
②断面係数Zを求めます。
断面係数の公式は Z = BH2乗/6 (B:横幅 H:高さ)ですので、
Z = ( 100 × 300 × 300 )/6 = 1,500,000 mm³
③曲げ応力度を求めます。
σa = 3,000,000 N/1,500,000 mm³ = 2 N/mm² となります。
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02
A点による最大曲げ応力度σは
公式 σ = Ma/Z より求めます。
まず、A点による最大曲げモーメントMaを求めます。
A点で切断して右側を検討します。
※右側は反力の計算がなくとも求められます。
ΣMa = 0 = Ma ー 1,000 × (6×1,000/2)
Ma = 1,000 × (6×1,000/2)
= 3,000,000 = 3×10⁶ N・㎜
次に、長方形断面の断面係数Zですが、
公式 Z = (BH²)/6 より求めます。
Z = (100×300²)/6 = 1,500,000
= 15 × 10⁵ ㎜³
以上より、最大曲げ応力度σは
σ = Ma/Z = (3×10⁶)/(15×10⁵)
= 2N/㎜²
となります。
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03
曲げ応力度の公式:σ = M / Z
(M:曲げモーメント、Z:断面係数)
断面係数の公式:Z = BH2 / 12
(B:横幅、H:高さ)
曲げモーメントを求めるためにまずA点での切断図を書きます。
その上で等分布荷重を単荷重に直すと、
6000 Nの荷重がA点から右に500 mmの位置にかかります。
A点の曲げモーメントは、ΣMa=0より
Ma + 6000 × 500 = 0
Ma = −3000000 N・mm
断面係数は
Z = (100×300×300)/6
=1500000 mm³
A点の曲げ応力度は
σa = 3000000 / 1500000
= 2 N/mm²
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