二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科3(建築構造) 問12
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問題
二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科3(建築構造) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
木質構造の接合に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 引張材の端部接合部において、加力方向に釘を一列に10本以上並べて打ち付ける場合、釘接合部の許容せん断耐力を低減する。
- 釘を用いた木材と木材の一面せん断接合において、有効主材厚は釘径の9倍以上とし、側材厚は釘径の6倍以上とする。
- ラグスクリューを木口に打ち込んだ場合の許容せん断耐力は、側面打ちの場合の値と同じである。
- メタルプレートコネクター接合において、プレート圧入時の木材は、気乾状態である必要がある。
- 木ねじ接合において、ねじ切れやねじ山の損傷防止のために、ねじ部に潤滑油を用いてもよい。
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この過去問の解説 (3件)
01
1、釘を並べて打ち付けるとその分、材が割れやすくなります。
そのため許容耐力(どれだけ耐えられるか)を少なくみる必要が出てきます。
その基準が、加力方向に釘を一列に10本以上並べて打ち付ける場合となります。
したがって正しい記述となります。
2、一面せん断接合では、有効主材厚は釘径の9倍以上、側材厚は釘径の6倍以上と規定されています。
したがって正しい記述となります。
3、ラグスクリューを木口に打ち込んだ場合は、その分耐力が低下します。
そのため、許容せん断力は側面打ちの2/3とする必要があります。
したがって誤りの記述となります。
4、メタルプレートコネクターは薄い金属板であるため、木の水分によって腐食される恐れがあります。
そのため接合において木材の水分による影響が及ばないように気乾状態とする必要があります。
したがって正しい記述となります。
5、木ねじ接合では、硬質な木材の場合、ねじ切れやねじ山の損傷が起きてしまいます。
そのためねじ部に潤滑油を用いて滑らかに接合できるようにすることは問題ありません。
したがって正しい記述となります。
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02
1、引張材の端部接合部において、加力方向に釘を一列に10本以上並べて打ち付ける場合、釘接合部の許容せん断耐力は0.9倍に低減します。また20本以上の場合は0.8倍に低減します。
したがって正しい記述となります。
2、有効主材とは釘の打ち込まれた長さのことで、木材と木材の一面せん断の場合、釘径の9倍以上とし、側材厚は釘径の6倍以上とします。
したがって正しい記述となります。
3、ラグスクリューは主に鋼材を側材とする1面せん断接合に用いられ、木口に打ち込む場合の許容せん断耐力は、側面打ちの場合の2/3の値とします。
したがって誤った記述となります。
4、メタルプレートコネクター接合は木造トラス部分によく用いられる接合法で、突起のある成型された金属板を突き付け部分に密着して埋め込みます。注意点として圧入時の木材含有率は、気乾状態でなければいけません。
したがって正しい記述となります。
5、木ねじ接合において、ねじ切れやねじ山の損傷防止のために、ねじ部に潤滑油を用いてもよいです。
したがって正しい記述となります。
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03
ラグスクリューを木口に打ち込む場合は
側面打ちの場合、2/3の値を取る必要があります。
同じではありません。よって、誤りです。
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