二級建築士の過去問
平成27年(2015年)
学科4(建築施工) 問6

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問題

二級建築士試験 平成27年(2015年) 学科4(建築施工) 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

木造2階建住宅の基礎工事等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 枠組壁工法におけるアンカーボルトの埋込み位置は、隅角部及び土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とした。
  • 基礎断熱工事による床下の防湿措置において、床下地面に厚さ0.15mmのポリエチレンフィルムを、重ね幅300mmとして全面に敷き詰めた。
  • 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後、最低気温が15°Cを下回らなかったので、その型枠の存置期間を3日とした。
  • 天端ならしは、遣方(やりかた)を基準にして陸墨(ろくずみ)を出し、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けた。
  • 布基礎の底盤部分の主筋にD10を用い、その間隔を450mmとした。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。


1、枠組壁工法におけるアンカーボルトの埋込み位置は、隅角部及び土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とされています。
したがって正しい記述となります。

2、基礎断熱工事による床下の防湿措置は、床下地面に厚さ0.15mmのポリエチレンフィルムを重ね幅300mm以上で敷き詰めます。
その上をコンクリートなどで厚さ50mm以上で押さえ施工します。
したがって正しい記述となります。

3、普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの型枠の在置期間は、気温15°C以上で3日以上、5℃以上15℃未満で5日以上とします。
したがって正しい記述となります。

4、天端ならしとは、部位部材の水平の天端を整えることです。
その手法は、遣方を基準にして陸墨を出し、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けることです。
したがって正しい記述となります。

5、布基礎の底盤部分の主筋はD10以上、間隔は300mm以下とします。
そのため今回の「間隔を450mmとする」のは300mmを超えています。
したがって誤りの記述となります。

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02

以下、選択肢ごとに解説します。

選択肢1. 枠組壁工法におけるアンカーボルトの埋込み位置は、隅角部及び土台の継手位置付近とし、その他の部分は間隔2.0m以内とした。

枠組壁工法におけるアンカーボルトの埋込み位置は、隅角部及び土台の継手位置付近、耐力壁の両端の柱に近接した位置とし、その他の部分は間隔2.0m以内とします。

したがって正しい記述となります。

選択肢2. 基礎断熱工事による床下の防湿措置において、床下地面に厚さ0.15mmのポリエチレンフィルムを、重ね幅300mmとして全面に敷き詰めた。

基礎断熱工事による床下の防湿措置において、防湿フィルムを施工する場合、床下地面に厚さ0.1mm以上のポリエチレンフィルムなどを重ね幅300mm以上として全面に敷き詰めます。防湿フィルムの全面をコンクリート又は乾燥した砂等で押さえ、押さえの厚さは50㎜以上とします。

したがって正しい記述となります。

選択肢3. 普通ポルトランドセメントを用いたコンクリートの打込み後、最低気温が15°Cを下回らなかったので、その型枠の存置期間を3日とした。

普通ポルトランドセメントを用いてコンクリートの打込を行った場合、平均気温15℃以上であれば型枠の最少存置期間は3日以上とします。

したがって正しい記述となります。

選択肢4. 天端ならしは、遣方(やりかた)を基準にして陸墨(ろくずみ)を出し、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けた。

天端ならしは、遣方を基準にして陸墨を出し、天端をあらかじめ清掃・水湿しし、調合が容積比でセメント1:砂3のモルタルを水平に塗り付けます。

したがって正しい記述となります。

選択肢5. 布基礎の底盤部分の主筋にD10を用い、その間隔を450mmとした。

布基礎の底盤部分の主筋はD10以上とし、鉄筋間隔は300㎜以下とします。

したがって誤った記述となります。

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03

正解は5

布基礎の底盤部分の主筋はD10以上、
間隔は300㎜以下とし定番の両端部分の
D10以上の補強筋と緊結させる必要があります。
設問の場合、間隔450㎜は広すぎます。よって、誤りです。

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