二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科3(建築構造) 問3

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問題

二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科3(建築構造) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような荷重を受ける単純梁において、A点の曲げモーメントMAの大きさと、A―B間のせん断力QABの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。
問題文の画像
  • MAの大きさ:8kN·m   QABの絶対値:0kN
  • MAの大きさ:8kN·m   QABの絶対値:1.5kN
  • MAの大きさ:8kN·m   QABの絶対値:4.5kN
  • MAの大きさ:10kN·m  QABの絶対値:1.5kN
  • MAの大きさ:10kN·m  QABの絶対値:0kN

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 : 4

左端をC点、右端をD点とし、
各点にかかる鉛直反力をVc、Vdとします。(上向き + とする。)

等分布荷重は集中荷重に置き換えて考えます。
2 kN/m × 4m = 8 kN
(C点とA点の真ん中にかかる荷重なので、C点から2mの位置)

鉛直反力Vc、Vdを考えます。
ピン節点はモーメントを伝えることができない、曲げモーメント0の条件式 ΣMc = 0(時計回り + )より、
8 kN × 2m + 2 kN × 6m - Vd × 8m = 0
-8 Vd = -28kN
Vd = 3.5kN( + で上向き)

ΣV = 0より、
Vc + Vd - 8 kN - 2 kN = 0
Vc = 6.5kN( + で上向き)

A点の曲げモーメントMAは、A点で梁を切断し右側で考えます。
ΣM = 0より、
MA + 2kN × 2m - 3.5kN × 4m =0
MA = 10kN・m ( + で時計回り)

AB間のせん断力Qabは、A~B点で梁を切断し右側で考えます。
ΣV = 0より、
QAB - 2kN + 3.5kN = 0
QAB = -1.5kN( - で下向き)
したがって、QABの絶対値は 1.5kN となります。

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02

まず等分布荷重 2 kN/m は集中荷重に置きかえます。
2kN/m × 4m = 8kN

反力の計算をします。
ピンをC点、ローラーをD点とし、垂直反力を仮定します。
C点(ピン)に垂直反力 VC(↑上向きに仮定)
D点(ローラー)に垂直反力 VD(↑上向きに仮定)

VC + VD = 8kN + 2kN = 10kN

ピン接点はモーメントを伝達できないので MC = 0
8kN × 2m + 2kN × 6m̠̠ - VC × 8m = 0
-8VC = -28kN
 VC = 3.5kN(+なので仮定通り↑上向き)

MA = 2kN × 2m - 3.5kN × 4m(時計回りと仮定)
  = -10kN (-なので仮定とは逆、反時計回りに作用)

AB間のせん断力は反力と集中荷重の差になるので
QAB = 3.5kN - 2kN = 1.5kN
(反力は↑上向きなので+、集中荷重は↓下向きなので−)

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03

左端をC点、右端をD点とします。
鉛直反力をそれぞれVc、Vd(上向き [+] と仮定)とします。

水平反力は、曲げモーメント・せん断力の計算に影響がないので省略します。

・反力
等分布荷重を集中荷重に置き換えます。
2 kN/m × 4m = 8 kN(C点から2mの位置)

鉛直反力を求めます。
C点を回転の中心として、
ΣMc = 0を考えます(時計回り[+]と仮定)。
8 kN × 2m +2 kN × 6m - Vd × 8m = 0
- 8Vd [m] = -28 [kNm]
Vd = +3.5 [kN]([+]なので上向き)

ΣV = 0を考えます。
Vc + Vd - 8kN - 2kN= 0
Vc + 3.5 kN - 8kN - 2kN= 0
Vc = +6.5 [kN]([+]なので上向き)

・A点の曲げモーメントMA
A点で梁を切断し、右側A-D間を考えます。
A点の曲げモーメントを時計回り[+]と仮定し、
ΣM = 0を考えます。
MA + 2kN × 2m - 3.5 kN × 4m = 0

MAの大きさは
MA = 10 [kNm]([+]なので時計回り)

・A-B間のせん断力Qab
A-B間で梁を切断し、右側を考えます。
A-B間のせん断力Qab を上向き[+]と仮定し、
ΣV = 0を考えます。
Qab - 2kN + 3.5 kN = 0
Qab = -1.5 [kN]([-]なので下向き)

Qab の絶対値は
| Qab | = 1.5 [kN]

よって、正解は4番となります。

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