二級建築士の過去問
平成28年(2016年)
学科3(建築構造) 問2
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問題
二級建築士試験 平成28年(2016年) 学科3(建築構造) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような荷重を受ける単純梁に、断面90mm×200mmの部材を用いた場合、A点の断面下端に生じる縁応力度σとして、正しいものは、次のうちどれか。ただし、縁応力度σは下式によって与えられるものとし、部材の断面は一様で、荷重による部材の変形及び自重は無視するものとする。
- 13N/mm2
- 17N/mm2
- 22N/mm2
- 32N/mm2
- 35N/mm2
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この過去問の解説 (3件)
01
各点にかかる鉛直反力をVb 、Vc
B点にかかる水平反力をHb とします。
・反力
鉛直反力を求めます。
ΣV =0より
Vb + Vc = 9[kN]
Vb = Vc = 4.5[kN] = 4,500 [N](上向き)
水平反力を求めます。
ΣH = 0より
Hb = 36[kN] = 36,000 [N](左向き)
・軸方向力N
軸方向力Nの大きさは水平反力Hb と等しいので
N = Hb = 36,000 [N]
引っ張りなので符号は(+)です。
・部材の断面積A
A = 90 × 200 = 18,000 [mm²]
・最大曲げモーメントM
梁の最大曲げモーメントはA点にかかります。
A点の曲げモーメント = B点(C点)の反力 × 距離 なので
MA = 4,500 × 2,000 = 9,000,000 [Nmm]
・断面係数Z
Z = bh² / 6 より、
(90 × 200² ) / 6 = (90 × 40,000) / 6
= 600,000 [mm³]
・縁応力度σ
与えられた式に当てはめて計算します。
σ = N / A ± M / Z
= 36,000 / 18,000 ± 9,000,000 / 600,000
= 2 ± 15
軸応力が引張力なので
= 2 + 15 = 17 [N/mm²]
したがって 2番 が正解です。
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02
いるので
支点B(ピン)と支点C(ローラー)にかかる
鉛直反力VBとVCは
VB = VC = 9 kN / 2 = 4.5 kN = 4500 N
C点の曲げモーメント(最大)は
Mc = 4500 N × 2000 mm = 900000 N・mm
(公式を用いる場合は M = Pℓ / 4 )
支点Bの水平荷重HBは軸方向力Nに等しいので
N = HB = 36 kN = 36000 N(+引張力)
部材の全断面係数
A = bh = 90 mm × 200 mm = 18000 mm²
部材の断面係数
Z = bh² / 6 = 90 × 200² / 6 = 60000 mm³
与えられた公式を用いて縁応力度を求めます。
縁応力度 σ = N / A ± M / Z
σ = 36000 N / 18000 mm² ± 900000 N・mm / 60000 mm³
= 2 N/mm² ± 15 N/mm²
引張り(+)なので
σ = 2 N/mm² + 15 N/mm²
= 17 N/mm²
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03
与えられた式に当てはまる数値をひとつずつ考えていきます。
縁応力度 σ = N / A ± M / Z
まず、左端をB点、右端をC点とし、
それぞれにかかる鉛直反力をVb 、Vc、
B点にかかる水平反力をHb とします。
鉛直反力Vb 、Vcは、
Vb = Vc = 9 kN / 2 = 4.5 kN = 4,500 N (上向き)
水平反力Hbは、
Hb = 36 kN = 36,000 N (左向き)
〇軸方向力Nは、水平反力Hb と等しいので、
N = Hb = 36,000 N (引っ張りで +)
〇部材の断面積Aは、
A = 90 × 200 = 18,000 mm²
〇最大曲げモーメントMmaxは、公式 M = Pℓ / 4 より、
Mmax = 9,000 N × 4,000 mm / 4
= 9,000,000 Nmm
〇断面係数Zは、公式 Z = bh² / 6 より、
Z = (90 × 200² ) / 6 = (90 × 40,000) / 6
= 600,000 mm³
『 縁応力度σ 』は、与えられた式に当てはめて、
σ = N / A ± M / Z
= 36,000 / 18,000 ± 9,000,000 / 600,000
= 2 ± 15
軸応力が引張力なので
= 2 + 15 = 17 N/mm²
となります。
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