二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(建築計画) 問5

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(建築計画) 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す内断熱を施したコンクリート造の壁体の内部温度分布として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、外気温は0°C、室温は25°Cで、定常状態とする。
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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1です。

この図は、部材内での勾配が大きいほど部材の左右で温度差が大きい、つまり断熱性能が高いことを表します。

まず、密閉中空層に着目します。
複層ガラスのように厚さ20mmの密閉中空層にも断絶性能があります。
よって、密閉中空層の内外で温度の変化がない、もしくは温度の差が少ないのは間違いなので、選択肢2,4,5は除外できます。

残りは選択肢1,3ですが、選択肢3はコンクリートと断熱材の勾配がほぼ同じとなっています。
断熱材はコンクリートより断熱性能が高いため、勾配はコンクリートより急になっていなければなりません。

よって選択肢1が正解となります。

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02

正解は1です。

この問題で着目すべき点は、材料それぞれの温度分布を示す勾配です。

断熱材は、熱伝導率が小さいため、高温側と低温側の温度差は大きくなり、内部温度分布を示している勾配は急になります。

密閉中空層は、コンクリートよりも熱伝導率が小さいため、内部温度分布を示している勾配はつきます。

コンクリートは、熱伝導率が大きいため、高温側と低温側の温度差は小さくなり、内部温度分布を示している勾配は緩やかになります。

したがって、温度分布を示している勾配が、断熱材では急に、コンクリートでは緩やかになっているもの、さらに密閉中空層では勾配がついているものが正しいといえます。

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