二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(建築計画) 問8

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(建築計画) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

採光・照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 人工光源の演色性を表す演色評価数は、その数値が小さくなるほど、色の見え方に関する光源の特性が、自然光に近くなる。
  • 住宅の寝室における読書時の照度は、一般に、300~750lx程度がよいとされている。
  • 昼光率は、室内の壁及び天井、周囲の建築物、樹木等の影響を受ける。
  • 全天空照度は、天候や時間によって変化する。
  • タスク・アンビエント照明では、一般に、アンビエント照度をタスク照度の1/10以上確保することが望ましい。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は1です。

1.演色評価数とは、基準光源(自然光等)とテスト光源との比較値で、100が最良の値です。
そのため、色の見え方に関する光源の特性は、演色評価数が100に近いほど自然光に近いということになります。

2.JISの照度基準では、住宅の居間・寝室における読書時の照度範囲は300~750㏓がよいとされています。

3.昼光率は、室内の壁及び天井、周囲の建築物、樹木等の影響を受けます。また、窓の大きさや位置によっても影響を受けます。

4.全天空照度とは、何も障害物がない屋外で、直射日光を除いた全天空光による水平面照度のことです。
全天空照度は、天候や時間によって変化し、快晴時(10,000㏓)より薄曇り時(50,000㏓)の方が大きいです。

5.タスク・アンビエント照明とは、全般照明(アンビエント照明)で周囲の明るさを確保し、作業面を局部照明(タスク照明)によって補う方法です。
全般照明の照度は、目の疲労やグレアの防止を考慮して、局部照明の1/10以上の照度であることが望ましいです。

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02

正解は1です。

1-演色評価数とは物体色の見え方についての光源の性質を表すもので、物体色を忠実に表す光源色(より自然色に近いもの)ほど、この値が高くなります。

2-設問の通りです。

3-設問の通りです。
  昼光率は窓の条件や内装仕上げの反射率、測定面の条件によって左右されます。よって、室内の壁や天井だけでなく、周囲の建物や樹木等、窓の環境を変化させるものにも影響を受けます。

4-設問の通りです。
  全天空照度とは、屋外における天空光だけの水平面照度のことで、これは天候等により変化します。

5-設問の通りです。
  タスクアンビエント照明とは、全般(アンビエント)照明と局部(タスク)照明とを組み合わせたものです。
  全般照明と局部照明の照度の差が大きいと目の負担となるため、全般照明の照度は局部照明の照度の 1/10 以上とします。

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