二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(建築計画) 問23

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(建築計画) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 同一電線管に収める電線本数が多くなると、1本当たりの電線の許容電流は小さくなる。
  • インバータ制御は、省エネルギー性に優れているが、電源系にノイズを発生させる原因となる場合がある。
  • 幹線の電圧降下は、実負荷から電流を算出し、その電流値を用いて計算する。
  • 受電電圧は、一般に、契約電力により決定される。
  • 電線の太さと長さが同一の場合、配電電圧が小さいほうが大きな電力を供給できる。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は5です。

1-設問の通りです。
 電線に流すことのできる許容電流は、抵抗との関係で決まります。
 そのため、周囲の温度が高いほど、同一管内の電線数が多いほど、他の電線との離隔距離小さいほど、許容電流は小さくなります。

2-設問の通りです。
 インバータは、直流を交流に変換する装置です。

3-設問の通りです。
 電圧降下は電圧を加えた電線において、末端になるにつれて、電気抵抗が原因で電圧が低くなる現象のことです。

4-設問の通りです。
 契約容量が50kw未満は低圧、50kw以上は高圧、2,000kw以上は特別高圧と分類されています。

5-送電には電力損失を考慮しなければなりません。
 電力損失は電流の大きさの2乗に比例するので、電圧を高くし、電流を小さくすることにより、電力損失を少なくし、大きな電力を供給することができます。

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02

正解は5です。

1.同一電線管内に納める電線本数が多くなるほど、発生した熱が逃げにくくなるため、1本あたりの電線の許容電流は小さくなります。

2.インバータ制御は、負荷の大きさに応じて交流から直流に変換させ、電圧や周波数を変更します。
機器の効率を自由に制御することができるため、省エネルギー性には優れますが、変換を行うときに、ノイズが発生し、機器の誤作動や電灯のちらつきなどの現象が起こります。

3.幹線の電圧降下は、実負荷から通電電流を求め、電線の長さや配電方式による係数等を用いて求められます。

4.受電電圧とは、電力会社から供給を受ける配電電圧のことです。
一般的には、契約電力が50kW未満の場合は100Vまたは200V、50kW以上の場合は6KVで配電されます。

5.電気抵抗により、電流の2乗に比例した電力が熱として消費され、電力損失となります。
電線の太さと長さが同一の場合、同じ電力を得るには、電流を大きくするよりも電圧を高くした方が電力損失は少なくなります。
したがって、配電電圧は高い方が大きな電力を供給できます。

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