二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科1(建築計画) 問24
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科1(建築計画) 問24 (訂正依頼・報告はこちら)
照明に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 目の疲労の軽減策の一つとして、グレアを低減させ、視野内の輝度分布が、ある程度均一となるようにすることがあげられる。
- 点光源による直接照度は、光源からの距離の2乗に反比例する。
- 色温度の高い光源の照明器具を用いた場合、一般に、暖かみのある雰囲気となる。
- 昼光利用制御では、設計照度を得るために、室内に入る自然光に応じて、照明器具を調光する。
- 光束法によって全般照明の照明計画を行う場合、設置直後の照度は、設計照度以上となる。
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この過去問の解説 (2件)
01
1.グレアとは眩しさのことで、視線から30度以内に高輝度の光源があると目の疲労や不快感、視力低下などの障害が生じます。
また、視野内に輝度が著しく異なる部分が存在する場合にも、目は順応できず視力が低下します。
したがって、グレアを低減させ、視野内の輝度分布を均一にすることで、目の疲労を軽減させることができます。
2.照度は光度に比例し、点光源からの距離の2乗に反比例します。
E=I/r²(E:照度、I:光度、r:距離)
3.色温度とは、光源から出ている光の色を数値で表すための尺度です。
一般に、暖かみのある雰囲気となるのは、色温度の低い光源を用いたときです。
4.昼光利用制御とは、室内の明るさを検知し、照明の光量を自動制御することで、適当な照明環境が得られるものです。
5.光束法による照明計画を行うとき、保守率を考慮する必要があります。
したがって、設置直後の照度は設計照度以上となります。
保守率とは、照明器具の設置時に対する、ある期間使用した後の平均照度の割合のことです。
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02
グレア(眩しさ)や不均一な明るさは目を疲労させる要因の一つです。
2-設問の通りです。
照度は光を受ける面の明るさのことです。
3-色温度は高いほど青味が増し、低いほど赤みが増します。
よって色温度は低いほど暖かみのある雰囲気となります。
4-設問の通りです。
昼光利用制御では、照度センサーが用いられ、自動で照明器具を調光します。
5-設問の通りです。
光束法は、作業面に入射する全光束を作業面の面積で割って、作業面の平均照度を求める方法です。
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