二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問3
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
図のような荷重を受ける単純梁において、A点の曲げモーメントMAの大きさと、AーB間のせん断力QABの絶対値との組合せとして、正しいものは、次のうちどれか。
- MAの大きさ 10 kN・m 、 QABの絶対値 5 kN
- MAの大きさ 20 kN・m 、 QABの絶対値 5 kN
- MAの大きさ 20 kN・m 、 QABの絶対値 10 kN
- MAの大きさ 40 kN・m 、 QABの絶対値 10 kN
- MAの大きさ 40 kN・m 、 QABの絶対値 20 kN
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この過去問の解説 (3件)
01
◆分力(水平方向、鉛直方向)を求めます。
A支点に働いている合力30kNを水平方向と鉛直方向に分けます。
A点の角度が30度で、底辺AーBが2mですから、直角三角形の三角比を利用することができます。
鉛直方向は sin30° = 1/2 より
30kN × 1/2 = 15 kN
水平方向は cos30° = √3/2 より
30kN × √3/2 = 15√3 kN
◆反力を求めます。
支点の反力を確認します。
A点は上式より下方向に15KN、B点ともう一方をC点と仮定し、B点とC点がわからない状況です。
わからない点を一点にする必要があるので、C点をMc = 0としてB点の反力VBを求めます。
ΣMo = 0より(※VBは上方向の力と仮定します。)
4m × +15kN (時計回り) − 6m × VB = 0
60kN・m = 6VB m
VB = 10 kN (ここで + となれば※での仮定が合っていたことになります。)
◆A点の曲げモーメントMaを求めます。
上記よりA点より右側で考えます。
Ma = 0より
Ma − 10kN × 2m = 20 kN・m
◆AーB間のせん断力Qabを求めます。
AーB間で切断した時に右側で考えると
ーQab(切断位置)+10 kN = 0
Qab = 10 kN
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02
まず斜め荷重を水平成分、鉛直成分に分解します。
水平成分 = 30kN × 1/2 = 15kN
鉛直成分 = 30kN × √3/2 = 15√3kN
次にB点における反力を求めます。
左端部をC点とし、C点におけるモーメントのつりあいの式を立てると、
15kN × 4m - VB × 6m = 0
VB = 10kN
<A点の曲げモーメントの求め方>
MA - 10kN × 2m = 0
MA = 20kN・m
<AB間のせん断力の求め方>
AB間で切断した図の右側において、鉛直成分の釣り合いの式を立てると、
-QAB+10kN = 0
QAB = 10kN
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03
①水平方向と鉛直方向の分力を求めます。
鉛直方向 sin30° = 1/2 より
30kN × 1/2 = 15 kN
水平方向 cos30° = √3/2 より
30kN × √3/2 = 15√3 kN
②反力を求めます。
左端部をC点とします。
C点におけるモーメントのつりあいの式より、
15kN × 4m - VB × 6m = 0
VB = 10kN
③A点の曲げモーメントMaを求めます。
A点より右側で検討すると
Ma = 0より
Ma − 10kN × 2m = 20 kN・m
④AーB間のせん断力Qabを求めます。
AーB間で切断した時に右側で検討すると
−Qab(切断位置) + 10 kN = 0
Qab = 10 kN
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