二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問7
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
構造計算における荷重及び外力に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- 床の単位面積当たりの積載荷重は、一般に、「百貨店又は店舗の売場」より「教室」のほうが小さい。
- 屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合においては、その影響を考慮して積雪荷重を計算する。
- 屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が45度を超える場合においては、零とすることができる。
- 風圧力を計算する場合において、閉鎖型及び開放型の建築物の風力係数は、原則として、建築物の外圧係数から内圧係数を減じた数値とする。
- 風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例する。
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この過去問の解説 (3件)
01
1 .床の単位面積当たりの積載荷重は、「百貨店又は店舗の売場」は2900N/㎡、「教室」は2300n/㎡のため、「教室」のほうが小さく定められています。
正しい記述です。
2 . 屋根面における積雪量が不均等となるおそれのある場合は、その影響を考慮して積雪荷重を計算します。
正しい記述です。
3 .屋根の積雪荷重は、屋根に雪止めがある場合を除き、その勾配が60度以下の場合は勾配に応じて低減することができ、60度を超える場合においては、零とすることができます。
誤った記述です。
4 .風圧力を計算する場合において、閉鎖型及び開放型の建築物の風力係数は、建築物の外圧係数から内圧係数を減じた数値とします。
正しい記述です。
5 .風圧力を計算する場合の速度圧は、その地方において定められた風速の2乗に比例します。
正しい記述です。
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02
1.令第85条【積載荷重】1項より「百貨店又は店舗の売場」は2,900Nで「教室」は2,300Nである為、正しい記述となります。
2.令第86条【積雪荷重】一項5号より、正しい記述となります。一部が溶けて不均等になると不利になる恐れがある為です。
3.令第86条【積雪荷重】一項4号より、誤りです。
60度を超える場合は零とすることが出来ます。
4.風力係数(Cf)=外圧係数(Cpe)ー内圧係数(Cpi)となりますので、正しい記述です。
5.速度圧(q)=0.6E(屋根の高さ、周辺の状況により風速に影響を与える状況に応じた数値)×Vo^2(その地方において定められた数値)となりますので、正しい記述となります。
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03
1、床の単位面積当たりの積載荷重は、百貨店又は店舗の売場の場合2900N/㎡、教室の場合2300N/㎡となります。
そのため百貨店又は店舗の売場より教室のほうが床の単位面積当たりの積載荷重は小さくなります。
したがって正しい記述となります。
2、積雪量が不均等となる場合は一部の部分に応力が集中するなどの場合があります。
そのため、その影響を考慮して積雪荷重を計算することは、通常の積雪状態を考慮した計算に加え応力が集中するパターンも検討することとなるため、より安全な検討ということになります。
したがって正しい記述となります。
3、屋根の積雪荷重を零とすることができるのは勾配が60度を超える場合です。
勾配が45度では零とすることはできません。
したがって誤りの記述となります。
4、風力係数は建築物の外圧係数から内圧係数を減じた数値とします。
したがって正しい記述となります。
5、速度圧はq=0.6EV^2で求められます。(E:屋根の高さに基づく数値、V:地方による台風によって定められた風速)
速度圧は風速の2乗に比例します。
したがって正しい記述となります。
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