二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問12

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)

木質構造に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 土台継手の下木の端部に、アンカーボルトを設置した。
  • 軒桁と小屋梁の仕口を、羽子板ボルトで緊結した。
  • ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上であったので、接合部の許容せん断耐力を低減した。
  • 圧縮力を負担する筋かいに、厚さ3cm、幅9cmの木材を使用した。
  • 水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて、水平力時の柱軸力を低減して算定した。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

1 .土台継手付近にアンカーボルトを設置する場合は、上木部分をアンカーボルトで締めつけます。
誤った記述です。

2 .軒桁と小屋梁の仕口は、羽子板ボルトで緊結します。
正しい記述です。

3 .ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上の場合、乾燥時の耐力低下を考慮して、接合部の許容せん断耐力を低減します。
正しい記述です。

4 .圧縮力を負担する筋かいは、厚さ3 cm以上、幅9 cm以上とします。なお、引張力を負担する筋かいは、厚さ1.5 cm以上、幅9 cm以上の木材、又は、径9 mm以上の鉄筋とします。
正しい記述です。

5 .水平力に対する柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて、水平力時の柱軸力を低減して算定します。
正しい記述です。

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02

正解は1です。


1、土台継手付近においてアンカーボルトを設置する場合は、上木部分をアンカーボルトで締めつけます。
下木ではありません。
したがって誤りの記述となります。

2、 軒桁と小屋梁の仕口には、羽子板ボルトを用います。
したがって正しい記述となります。

3、ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上の場合、乾燥することによって耐力が低下してしまいます。
そのため接合部の許容せん断耐力は低減しなければいけません。
したがって正しい記述となります。

4、圧縮力を負担する筋かいには厚さ3cm、幅9cmの木材を使用します。
引張力を負担する筋かいには厚さ1.5cm、幅9cmの木材を使用します。
したがって正しい記述となります。

5、水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて、水平力時の柱軸力を低減して算定します。
これは柱の位置によって上部からの荷重分布が異なるためです。
したがって正しい記述となります。

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03

正解は1です

1.土台継手の上木の端部に、アンカーボルトを設置しますので、誤った記述です。上木とすることで下木共に浮き上がりを押さえる効果もあります。

2.軒桁と小屋梁の仕口には、羽子板ボルトを用いますので、正しい記述となります。

3.ドリフトピン接合において、施工時の木材の含水率が20%以上の場合、乾燥による割れで耐力が低下しますので、許容せん断耐力を低減する必要があります。正しい記述となります。

4.圧縮力を負担する筋かいは座屈を防ぐ為、厚さ3cm、幅9cmの木材を使用します。正しい記述となります。

5.水平力が作用した場合に生じる柱の浮き上がり軸力は、柱の位置に応じて水平力時の柱軸力を低減して算定します。柱の位置によって受ける軸力が異なる為です。よって、正しい記述となります。

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