二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科3(建築構造) 問22

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問題

二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科3(建築構造) 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリートの一般的な性質等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 圧縮強度は、水セメント比が小さいものほど高い。
  • ヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きい。
  • 中性化速度は、圧縮強度が高いものほど小さい。
  • 線膨張係数は、常温時には、鉄筋の線膨張係数とほぼ等しい。
  • 長期許容圧縮応力度は、設計基準強度に2/3を乗じた値である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は5です。


1、水セメント比が小さいものほど強いものとなります。
したがって正しい記述となります。

2、ヤング係数は、強度を表すのと同等と考えます。
つまり、圧縮強度が高いとヤング係数も大きくなります。
したがって正しい記述となります。

3、中性化速度は、圧縮強度が高いものほど小さくなります。
中性化とはコンクリートのアルカリが失われていく現象のことです。
したがって正しい記述となります。

4、コンクリートの線膨張係数は、常温時には鉄筋の線膨張係数とほぼ等しくなります。
したがって正しい記述となります。

5、長期許容圧縮応力度は、設計基準強度に1/3を乗じた値です。
設計基準強度に2/3を乗じるのは短期の場合です。
したがって誤りの記述となります。

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02

正解は5です

1.圧縮強度は、水セメント比が小さいものほど強くなりますので、正しい記述となります。

2.ヤング係数は、圧縮強度が高いものほど大きくなりますので、正しい記述となります。設計基準強度と気乾単位体積重量に比例します。

3.中性化速度は、圧縮強度が高いと緻密なコンクリートとなるので中性化速度は遅くなりますので、正しい記述となります。

4. 線膨張係数は、常温時には、鉄筋の線膨張係数とほぼ等しいので、正しい記述となります。

5.長期許容圧縮応力度は、設計基準強度(Fc)に1/3を乗じた値となりますので、誤った記述となります。

参考になった数6

03

正解は5です。

1 .水セメント比とは、単位水量の単位セメント量に対する比です。コンクリートの圧縮強度は、水セメント比に反比例します。
正しい記述です。

2 .ヤング係数は、圧縮強度が高いほど大きくなります。(E=σ/ε)
正しい記述です。

3 .中性化速度は、圧縮強度が高いほど遅くなります。なお、圧縮強度と中性化速度の関係から耐久設計基準強度が決められており、計画供用期間が長い方が耐久設計基準強度は高く設定します。
正しい記述です。

4 .鉄筋とコンクリートの線膨張係数はほぼ等しいため、温度変化に伴うひずみ差による熱応力を考慮する必要がなくなります。
正しい記述です。

5 .長期許容圧縮応力度は、設計基準強度の1/3です。
誤った記述です。

参考になった数5