二級建築士の過去問
平成29年(2017年)
学科4(建築施工) 問8
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問題
二級建築士試験 平成29年(2017年) 学科4(建築施工) 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
型枠工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- せき板として使用する合板は、直射日光にさらされないように、シート等を使用して保護した。
- 柱及び壁のせき板は、計画供用期間の級が「短期」であり、コンクリートの打込み後4日間の平均気温が10°Cであったので、圧縮強度試験を行わずに取り外した。
- 型枠は、足場等の仮設物とは連結させずに設置した。
- 使用後の型枠については、コンクリートに接する面をよく清掃し、締付けボルト等の貫通孔を修理した後、剥離剤を塗り再使用した。
- スリーブには、鋼管を使用し、管径が大きい箇所にはコンクリート打込み時の変形防止のために補強を行った。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.せき板として使用する合板は、直射日光にさらされないように避け、シート等を使用して保護し、濡らさないように管理しますので、正しい記述となります。
2. 柱及び壁の垂直のせき板は、計画供用期間の級が短期または標準で日数によるせき板の存置期間の場合、平均気温が20℃未満10℃以上でセメントの種類により3日、6日又は8日となります。セメント種類の指定がないので、最も長い8日以上と判断としなければならないため、誤った記述となります。
3.型枠は、足場等の仮設物とは連結させずに設置します。型枠が動いてしまうとコンクリート打込み精度に影響しますので、正しい記述となります。
4.使用後の型枠については、コンクリートに接する面をよく清掃し、締付けボルト等の貫通孔を修理した後、剥離剤を塗り再使用できますので、正しい記述となります。
5.スリーブには、鋼管、ツバ付き鋼管、硬質ポリ塩化ビニル菅を使用し、管径が大きい箇所にはコンクリート打込み時の変形防止のために補強を行いますので、正しい記述となります。
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02
日光に当たったり濡れたりすると、コンクリートの硬化不良の原因となってしまいます。
したがって正しい記述となります。
2、柱及び壁のせき板は、区分が標準・短期で、10℃以上20℃未満の場合は早強ポルトランドセメントで3日、普通ポルトランドセメントで6日、金剛セメントB種で8日以上経過すれは圧縮強度試験を行わず外すことができます。
設問ではセメントの種別の指定がないため、一番厳しい8日で考えないといけません。
したがって誤りの記述となります。
3、型枠は、足場等の仮設物とは連結させずに設置します。
足場等と連結してしまうと、足場上を移動した際に型枠が動いてしまうためです。
したがって正しい記述となります。
4、使用後の型枠については、コンクリートに接する面をよく清掃し、締付けボルト等の貫通孔を修理し、剥離剤を塗り再使用することができます。
したがって正しい記述となります。
5、スリーブには、鋼管を使用し、管径が大きい箇所にはコンクリート打込み時の変形防止のために補強を行います。
スリーブには鋼管以外に紙チューブや硬質ポリ塩化ビニル管も使用することができます。
したがって正しい記述となります。
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03
1 .せき板として使用する合板は劣化を防ぐために、直射日光にさらされないように、シート等を使用して保管します。
正しい記述です。
2 .柱及び壁のせき板は、区分が標準・短期で、10℃以上20℃未満の場合、早強ポルトランドセメントで3日、普通ポルトランドセメントで6日、高炉セメントB種で8日以上経過すれは圧縮強度試験を行わずに取り外すことができます。セメント種類の指定がないので、最も長い8日以上と判断します。
誤った記述です。
3 .型枠は、足場、やり方などの仮設物と連結させてはなりません。
正しい記述です。
4 .使用後の型枠は、コンクリートに接する面を清掃し、締付けボルト等の貫通孔を修理した後、剥離剤を塗り再使用することができます。
正しい記述です。
5 .スリーブには、鋼管、硬質ポリ塩化ビニル管、溶融亜鉛めっき鋼板、つば付き鋼管の4種類とし、材種、規格などは特記によります。管径が大きい箇所には、コンクリート打込み時の変形防止のために補強を行います。
正しい記述です。
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