二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問1

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
 住吉造の特徴は設問のほかにも、屋根は直線で反ってはおらず棟の上に堅魚木(かつおぎ)と置千木(おきちぎ)が乗っかっています。
「神明造の伊勢神宮」「大社造の出雲大社」「住吉造の住吉大社」はセットで覚えておきましょう。

2. 記述は正しいです
 日光東照宮は徳川家康を祭るために建立されました。装飾には彫刻・金物・蒔絵など当時の美術工芸の最高技術を駆使して建てられました。

3. 記述は正しいです
 伊勢神宮の特徴は平入りで両妻に棟持柱が2本あります。破風が屋根を突き抜け、屋根上に千木となって現れています。

4. 記述は正しいです
 桂離宮の古書院は端正な書院風であり、中書院は面皮柱を用いており、新御殿は匠の技を凝らした数寄屋風の建築になっています。

5. 記述は不適当です
 天竺様である東大寺南大門は挿肘木によって反った屋根を受けています。
禅宗様の円覚寺舎利殿は、細身の部材で屋根の反りが強いのが特徴です。

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02

1.設問通りです。
住吉大社本殿は切妻造り妻入りの住吉造りです。
住吉造りの特徴として平面は奥行のある長方形で内陣と外陣に区分されています。また建物の四隅に回縁がありません。
「妻入り」かつ「建物の四隅に回縁がない」とセットで覚えるとよいです。

2.設問通りです。
日光東照宮は徳川家康を祭るためにつくられたもので、本殿と拝殿を石の間で繋ぐ造りが特徴です。
この造りは権現造りと呼ばれています。

3.設問通りです。
伊勢神宮内宮正殿は切妻造り平入りの神明造りです。
高床家屋が神社建築に用いられたと考えられ、掘立て柱を用いるなど造りが高床家屋に似ているのが特徴です。

4.設問通りです。
数寄屋造りの柱離宮は江戸時代初期に貴族によって建てられた別荘で、古書院、中書院、新御殿の3つの書院で構成され、茶室建築の手法を取り入れた建築物です。

5.誤りです。
大仏様の東大寺南大門(奈良県)は、肘木を柱に直接さす挿肘木や柱の固定用としてぬきを用いた作りが特徴です。
部材が細く、屋根の反りが強い等の特徴は円覚寺舎利殿(鎌倉市)に代表される禅宗様の特徴です。

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03

正解は5です。

1.設問通りです。
住吉大社本殿は、切妻造りで妻を正面とする住吉造りです。

2.設問通りです。
日光東照宮は、「石の間造り」とも呼ばれている権現造りの建物です。

3.設問通りです。
伊勢神宮は式年遷宮の歴史を持つ神社であり、
伊勢神宮内宮正殿は平入りの神明造りの建物です。

4.設問通りです。
桂離宮は、洗礼され質素で素朴な草案風の建物様式である、数奇屋造りの建物です。
書院造とは異なり身分の表現を取り払った様式です。

5.誤りです。
部材が細く、屋根の反りが強い等の特徴を持つのは、禅宗様(唐様)です。
禅宗様(唐様)で有名な建築物は円覚寺舎利殿です。
大仏様(天笠様)は、挿肘木や虹梁が特徴です。

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