二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問13

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

事務所ビル、商業建築の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • システム天井は、モデュール割りに基づいて、設備機能を合理的に配置することができるユニット化された天井である。
  • ダブルコアプランにおいて、ブロック貸しや小部屋貸しの賃貸方式は、一般に、レンタブル比を高めることができる。
  • 事務室の机の配置方式において、特に業務に集中することが必要な場合、一般に、対向式レイアウトよりも並行式レイアウトのほうが適している。
  • ビジネスホテルにおいて、客室部門の床面積の合計は、一般に、延べ面積の60~70%程度である。
  • 量販店において、売場部分の床面積の合計(売場内の通路を含む。)は、一般に、延べ面積の60~65%程度である。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.設問通りです。
システム天井とは照明、空調、防災設備を規則的に配列させるため、モジュール割りに基づいて製作された天井のことです。

2.誤りです。
ダブルコアプランとは執務空間の両端にエレベーターや便所などのコアを配置したプランです。ブロック貸しや小部屋貸しをする場合、レンタブル比は低下するため適しておりません。

3.設問通りです。
事務室の机の配置は、業務によって変わります。
コミュニケーションが必要な業務は対向式が適しており、集中力が必要な業務は並行式が適しています。

4.設問通りです。
「客室部門の床面積」と「客室のみの床面積」の違いに注意です。
ビジネスホテルの客室部門の床面積の合計は延べ面積の70%程度です。

5.設問通りです。
量販店の売場部分の床面積の合計は一般に、延べ面積の60~65%です。

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02

1. 記述は正しいです
 天井のふところに収められている、照明・防災・空調・換気の設備機器を組み込んだシステム天井をモジュール割り付けで製作されたプレファブ天井になります。

2. 記述は不適当です
 ダブルコアは2方向避難の計画がしやすく、広いフロア空間を確保しやすいです。
しかし、コア面積が比較的大きくなるためレンタブル比は低下します。

3. 記述は正しいです
 対向式レイアウトは面積効率は高く、組織型業務形態をとる場合に向いています。
 並行式レイアウトは面積効率は良くないのですが、プライバシーが保て個別業務形態には向いています。

4. 記述は正しいです
 ビジネスホテルの客室部門の面積比率は70%程度とされています。
シティホテルの客室部門の面積比率は45~50%とされています。

5. 記述は正しいです
 バックヤードの面積比率は35~40%となります。

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03

正解は「2」です。

1.設問通りです。
システム天井とは、工場で規格製品として作られた部材を使用する天井となります。
工期短縮・費用軽減につながるユニット化された部材となります。

2.誤りです。
ダブルコアプランの場合、避難計画上廊下などのスペースが必要となり一概にレンタブル比が高くなるとは言えません。

3.設問通りです。
対向式は、人が面と向かい合わせた机の並べ方のため、意思疎通はとりやすいですがプライバシー確保には欠けます。
並行式は、横一列形式(学校のような)の机の並べ方なので、プライバシーを確保しやすく、集中しやすい配置方法です。

4.設問通りです。
ビジネスホテルにおける、客室床面積は延べ床面積の60~70%となります。
ビジネスホテルは、客室以外のスペースがほとんど必要としないため延べ床面積の半分以上を客室とすることが可能です。

5.設問通りです。
量販店における売り場部分の面積は60~70%程となります。
その他の面積は、従業員・在庫置き場スペースとして必要となります。

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