二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問14
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問14 (訂正依頼・報告はこちら)
教育施設等に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
※工業標準化法が改正されたことにより、令和元年(2019年)7月1日より、「日本工業規格(JIS)」は「日本産業規格(JIS)」に変わりました。
<参考>
それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
<参考>
それに伴い、当設問の選択肢中の文言を変更しました。
- 地域図書館において、書架を設置しない40人収容の閲覧室の床面積を、100m2とした。
- 地域図書館において、閲覧室の床の仕上げは、歩行音の発生を抑制するため、タイルカーペットとした。
- 小学校において、学年ごとのカリキュラムに対応するため、低学年は総合教室型とし、高学年は特別教室型とした。
- 車椅子使用者に配慮し、居室入口前の廊下は、車椅子使用者が転回しやすくするため、直径1,200mmの転回スペースを計画した。
- 高齢者の使用する居室の作業領域の照度は、日本産業規格(JIS)の照明設計基準の2倍を目安とした。
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この過去問の解説 (3件)
01
地域図書館の書架を設置しない閲覧室の床面積は、一人当たり2~3㎡です。
2 × 40 = 80
3 × 40 = 120
80~120㎡となり100㎡は適した広さです。
2.設問通りです。
タイルカーペットは歩行音を吸音する効果があるため、地域図書館の閲覧室の床仕上げに適しています。
3.設問通りです。
総合教室型はすべての学習を同じクラスルームで行う方式で、特別教室型は理科、美術、音楽などの特別な教科を特別教室で行う方式です。
低学年は総合教室型で、高学年になると授業内容の質が高くなるため特別教室型になります。
4.誤りです。
車椅子使用者が転回しやすい寸法は、直径1400mm角以上が適しています。
5.設問通りです。
高齢者の使用する居室の作業領域の照度は、JISの照明設計基準の2倍程度を目安としています。
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02
1.設問通りです。
書架のない閲覧室では1人当たり1.5~3㎡必要となります。
よって、40人収容の場合は100㎡は妥当です。
2.設問通りです。
歩行音の発生を抑制するために、タイルカーペットとすることは有効です。
歩行音のような軽量音の抑制は可能ですが、重量音の抑制には効果がありません。
3.設問通りです。
低学年の場合は、1箇所の教室ですべての授業を行う「総合教室型」が主流となります。
高学年の場合、実験や料理等実践的授業が加わるため、基本の教室と、分野別教室を使用する「特別教室型」が主流となります。
4.誤りです。
車椅子使用者が転回(180度方向転換)できる寸法は
140cm必要です。
360度回転の場合は、150cm以上必要となります。
5.設問通りです。
高齢者は、視力低下等があるため通常の明るさよりも明るく計画をしなければなりません。
JIS規格値の2倍は妥当といえます。
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03
閲覧室の単位面積は2~3㎡/人 ですので、
40人閲覧室の単位床面積は 100÷40=2.5㎡/人 となり、妥当な計画といえます。
2. 記述は正しいです
騒音に留意しなければならない場合は、床仕上をファブリック系の仕上にすることで衝撃音を低減することができます。
3. 記述は正しいです
現在の小学校の主流方式です。ホームルームがあるので活動の自由度が増しますが、教室数が多くなり利用率が低下してしまう特徴があります。
4. 記述は不適当です
車椅子で転回するための有効スペースは、最低で170×140㎝は必要です。
車椅子で回転するための有効スペースは、最低で170×170㎝が必要です。
5. 記述は正しいです
高齢になると白内障・緑内障などの機能低下が生じるため、光量を若年層の2倍の輝度対比となるように計画することが望ましいとされています。
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