二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問12
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問題
二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
集合住宅の計画に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
- コンバージョンは、既存の事務所ビル等を集合住宅等に用途変更・転用させる手法である。
- ボイド型は、階段・エレベーター等をコアとして設け、コアとつながった共用廊下の中央に吹抜けを配置した形式である。
- テラスハウスは、各住戸が区画された専用の庭をもつ連続住宅であり、各住戸が戸境壁を共有しながらも、庭があることで独立住宅としての要素を有する。
- スケルトンインフィル住宅は、「建築物の躯体や共用設備部分」と「住戸専有部分の内装や設備」とを明確に分けて計画することによって、住戸の更新性や可変性を高めた集合住宅である。
- コモンアクセスは、共用庭と各住戸へのアクセス路とを分離した形式で、動線はアクセス路側が中心となり、共用庭の利用は限られたものになりやすい。
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この過去問の解説 (3件)
01
コンバーションとは、既存建築物を用途変更及び転用する手法のことです。
2.設問通りです。
ボイド型は、中央に吹き抜けがあるのが特徴です。
共用廊下に風が通り、開放感を与える効果があります。
3.設問通りです。
テラスハウスとは、壁を共有した庭付きの長屋建て住宅のことです。
壁を共有するため土地の利用効率がよく、庭があることで独立住宅としての要素もあります。
4.設問通りです。
スケルトンインフィル住宅とは、建築物の躯体や共用設備部分のスケルトンと住戸専用部分の内装や設備のインフェルの2つの要素を明確に分けて計画する集合住宅のことです。
5.誤りです。
共用庭と各住戸へのアクセス路を分離した形式は「路地アクセス」になります。
コモンアクセスは、共用庭を囲むように道路を設け、それに面して玄関を構える形式です。
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02
1.設問通りです。
コンバージョンとは、既存の建物の用途を変更して再利用する手法です。
よく間違えられる、リノベーションは、改修工事を行い、性能を向上させたり価値を高める工事です。
2.設問通りです。
ボイド型とは、共用廊下の中央に吹き抜けを計画し、通風条件を改善した計画です。
3.設問通りです。
テラスハウスとは、戸境壁によって区画された、
低層住宅であり、各宅に庭がある住宅です。
日本では「長屋」が該当します。
4.設問通りです。
スケルトンインフィル住宅とは、
「スケルトン」が、建物の躯体や共用部分のことであり、
「インフィル」が住戸内部の内装や設備を指します。
それぞれを分けることにより、「インフィル」部分
だけを更新する等が可能となります。
5.誤りです。
「コモンアクセス」とは、共用庭である「コモンスペース」から各住戸にアクセスする住戸となります。
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03
コンバージョンは「転換・改装」という意味です。近年は集合住宅にコンバージョンする流れがありますが、時代に即した用途変更に応じて設問の用途を変えて出題される傾向があります。
2. 記述は正しいです
ボイドとは「空虚な・ぽっかり空いた」という意味です。居室を中央に配置しないことで、外壁面に沿わせた環境の良い居室を設けることができます。共用部分も開放的になります。
3. 記述は正しいです
低層集合住宅では、テラスハウスは専用の住戸によって一定のプライバシーを保つ形態であります。タウンハウスは共用の庭を住戸世帯みんなで利用して、コミュニティを形成する形態になります。
4. 記述は正しいです
スケルトン住宅は時代のニーズに合った改装がしやすく、設備の変更なども比較的容易になります。コンバージョンにも対応しやすいなど利点もありますが、コスト高になる傾向があります。
5. 記述は不適当です
コモンアクセスは、コモングリーンという共用の庭から各住戸に至る形式です。活発なコミュニティができ、開放的な接続側の空間が形成されます。
設問の内容は路地アクセス型になります。
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