二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科1(建築計画) 問23

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科1(建築計画) 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

事務所ビルの電気設備に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • 許容電流と電圧降下を考慮して、負荷容量と電線の長さから、幹線サイズを決定する。
  • 分電盤は、一般に、保守・点検が容易で、かつ、負荷の中心の近くに設ける。
  • 遮断器やヒューズを設ける目的は、回路に事故が発生した場合、直ちに事故回路を電源から切り離し、事故の拡大を防止することである。
  • 電力の供給において、想定契約電力が40kWとなる場合、一般に、高圧受電となる。
  • 誘導電動機への進相コンデンサの接続は、力率が改善されるので、無効電流による電力損失を少なくできる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

1. 記述は正しいです
 配線の長さは電圧降下の影響があるため、計画時に考慮に入れなけれなばなりません。また、ケーブルによって発熱があったりするので注意して計画します。

2. 記述は正しいです
 分電盤は幹線から近くて、保守点検が容易な位置が望ましいです。

3. 記述は正しいです
 分電盤(ブレーカ)の目的を示した内容です。回路を分けることで様々なリスクを分散・回避することができます。

4. 記述は不適当です
 電力会社の契約では、50kW以上で高圧電力契約となります。高圧受電では受変電設備(キュービクル)で電圧を下げてから建物に送電します。

5. 記述は正しいです
 交流は電流・電圧が常に変化しながら電気が流れるので、計算値よりも小さな値となります。進相用コンデンサで電流の交通整理をすることで計算値に近い値になります。

参考になった数14

02

1.設問通りです。
幹線サイズでは、負荷容量と電線の長さが考慮されます。

2.設問通りです。
分電盤は、電気配線が集まる部分です。そのため保守、点検が容易にできるスペースや配線長さが全体的に短くなる位置に設けます。

3.設問通りです。
遮断器やヒューズとは、過電流が発生した場合に、回路を保護する保護装置のことです。

4.誤りです。
想定契約電力が高圧受電になるのは50kW以上からです。

5.設問通りです。
誘導電動機は、建築設備の動力として使われています。進相コンデンサと接続することで力率を改善することができ、動力の運転効率が向上します。そのため電力損失を少なくできます。

参考になった数6

03

正解は「4」です。

1.設問通りです。
許容電流や電圧降下により、幹線の負荷容量等は
変わります。

2.設問通りです。
分電盤は、メンテナンス等で作業が多くある場所でもあるため、点検等がしやすい場所に配置します。

3.設問通りです。
事故等が起こった場合、連鎖反応を防止するため
事故回路を切り離します。

4.誤りです。
高圧受電となるのは、50kw以上となる場合です。

5.設問通りです。
一般的には溶接等による導線を巻いた機器は、電流ロスが発生します。
進相コンデンサを使用することにより、このロスを少なくすることが可能となります。

参考になった数3