二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科3(建築構造) 問2

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科3(建築構造) 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような荷重を受ける単純梁に、断面90mm×200mmの部材を用いた場合、その部材が許容曲げモーメントに達するときの荷重Pの値として、正しいものは、次のうちどれか。ただし、部材の許容曲げ応力度は20N/mm2とし、自重は無視するものとする。
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  • 2kN
  • 4kN
  • 6kN
  • 8kN
  • 12kN

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。


まずは反力を求めます。
一番左をA点として、順にB、C、D、Eと仮定します。

ΣMa = 0より
P×1500mm + P×3000mm + P×4500mm − Ve×6000mm = 0
1500P + 3000P + 4500P = 6000Ve
6000Ve = 9000P
Ve = 3P/2

また今回は、均等な荷重分布なため、計算せずとも左右ともに 3P/2 の反力と分かります。
(下向き3Pに対して半分ずつ左右で上向きの反力で釣り合っている)

次はMmaxを求めていきます。
MmaxはC点で最大なためC点で切断した切断図を書いて求めていきます。
ΣMc = 0より
Mc + P×1500mm − 3P/2×3000mm = 0
Mc = 3000P

断面係数:Z=BH^2/6より
Z = 90mm × 200mm × 200mm / 6
 = 600000

許容曲げモーメントの公式:σ = M/Z より
20N/㎟ = 3000P/600000
20 = P/200
P = 4000N = 4kN

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02

断面係数と曲げ応力度の関係を理解しておきましょう。

• 許容曲げ応力度σ
   σ = 20 N/㎜²     です。

• 断面係数Zを計算します。
   Z = bh^2 / 6 = 90 × 200 × 200 / 6
     = 600,000 ㎜³     です。

• 設問の梁で最大モーメント部分は中央部分になるので
   Mmax = 1.5P × 1,500 + 0.5P × 1,500
     = 3,000P N・㎜  です。

• 許容曲げ応力度σ
   σ = Mmax / Z = 3,000P / 600,000 = 20
   3,000P = 12,000,000 
      P = 4,000 N   となります。

 したがって、 2の 4 kN  が正解となります。

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