二級建築士の過去問
平成30年(2018年)
学科4(建築施工) 問9

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問題

二級建築士試験 平成30年(2018年) 学科4(建築施工) 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

コンクリート工事に関する次の記述のうち、最も不適当なものはどれか。
  • コンクリートの打込み・養生期間等により、材齢28日で所定の圧縮強度が得られないことを懸念し、圧縮強度推定試験を行うための現場封かん養生供試体をあらかじめ用意した。
  • 調合管理強度の管理試験用の供試体は、適切な間隔をあけた3台の運搬車を選び、それぞれ1個ずつ合計3個作製した。
  • 現場水中養生供試体について、材齢28日までの平均気温が20℃以上であり、1回の圧縮強度試験の結果(3個の供試体の平均値)が、調合管理強度以上であったので合格とした。
  • 材齢28日で試験を行うための構造体コンクリートの圧縮強度推定用供試体の標準養生は、20℃の水中養生とした。
  • コンクリートの品質基準強度は、設計基準強度又は耐久設計基準強度のうち、大きいほうの値とした。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は2です。


 1、コンクリートの打込み・養生期間等により、材齢28日で所定の圧縮強度が得られないことを懸念し、圧縮強度推定試験を行うための現場封かん養生供試体をあらかじめ用意しておきます。
したがって正しい記述となります。

 2、調合管理強度の管理試験用の供試体は1台の運搬車から採取した試料で同時に三個の供試体を作ります。
したがって誤りの記述となります。

 3、現場水中養生供試体について材齢28日までの平均気温が20℃以上の場合、1回の圧縮強度試験の結果が、調合管理強度以上であれば合格とします。
したがって正しい記述となります。
また20℃未満の場合、結果が設計基準強度に3N/㎟を加えた値以上であれば合格とします。

 4、材齢28日で試験を行うための構造体コンクリートの圧縮強度推定用供試体の標準養生は20℃の水中養生とします。
また±2℃までが許容値となります。
したがって正しい記述となります。
 
5、コンクリートの品質基準強度は設計基準強度又は耐久設計基準強度のうち大きいほうの値とします。
したがって正しい記述となります。

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02

1. 記述は正しいです
 コンクリート供試体を作製する時、材齢28日で試験をする場合は標準養生か現場水中養生とします。
材齢28日を超える試験をする場合は、現場封かん養生とします。

2. 記述は誤りです
 調合管理強度の試験の場合は、任意の生コン車1台から3個の供試体を作製します。

3. 記述は正しいです
 調合管理の試験では、記述のように行います。
構造体コンクリートの強度試験、受入れ・調合管理の強度試験は異なりますので気を付けましょう。

4. 記述は正しいです
 標準養生とは、18~22℃の間で水中養生・湿砂中養生・飽和蒸気養生いずれかで養生することです。

5. 記述は正しいです
 基準強度の名称は様々ありますので、正確な名称とその意味を理解しておきましょう。

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